玉木宏『桜の塔』が今期勝ち組ドラマの最有力に! 復讐者、元極道、野心家の警察官と“演技の振り幅”が話題

斉木順

 俳優の玉木宏が主演を務める連続ドラマ『桜の塔』(テレビ朝日系)が15日よりスタートし、初回の平均世帯視聴率が13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の好発進となった。ラスト3分で衝撃の展開を迎えたトーリーが好評を博し、同時に主演の玉木の「カメレオン俳優」ぶりにも称賛の声が多く寄せられている。

 同ドラマは、警視庁の頂点(警視総監)の座をめぐって巻き起こる権力争いと、野望と正義が入り乱れる警察ドラマ。玉木はプロファイリング能力に優れた野心家の主人公・上條漣を演じ、ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)などを手掛けた武藤将吾氏が脚本を担当する。

 第1話では、都内の銀行で一般市民を人質に取った立てこもり強盗事件が発生。刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)らが銀行を包囲し、現場から連絡を受けた警視庁の派閥のひとつ「外様派」の刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は警備部所属の「SAT」の出動を要請する。

 ところが、千堂と次期警視総監の座を争う「薩摩派」の警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)、「東大派」の警務部長・吉永晴樹(光石研)による話し合いが決裂。そうしているうちに犯人はまんまと裏口から逃走し、大失態となった。

 捜査共助課の理事官・上條漣(玉木)は、ズバ抜けたプロファイリング能力と冷静な分析を駆使し、幼なじみでもある爽と協力しながら逃げた犯人を追いつめていくが、最後に爽が衝撃を受けるようなとんでもない事実が判明する……という展開だった。

 放送後、ネット上では「そんなに期待してなかったのに最後まで引き込まれた」「ラスト3分の衝撃がヤバい」「お芝居が上手い役者さんがそろってるし、ストーリーも面白い」「伏線をきれいに回収してくれるから見ていて気持ちよかった」「どうせ『白い巨塔』の警視庁版だろ…と思ったら意外な展開で先が楽しみ」などと絶賛の声が続出している。

 また、主演の玉木の「カメレオン俳優」ぶりを称賛する意見も多く。SNSなどでは「玉木宏、極道の次は警察官…振り幅すごいな」「あれだけ実力派俳優ぞろいの中でも玉木宏の演じ分けのすごさが光ってた」「ドラマごとに全然キャラが違うのに安定感抜群」といったコメントが寄せられている。

 昨年、玉木は主演ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)で復讐のために裏社会で生きる男を演じ、続いて同年秋クールには主演ドラマ『極主夫道』(日本テレビ系)の元極道役で振り切れたコメディ演技を見せた。今回は、ある理由で警察組織の頂点を狙う役柄ということで、演技の幅の広さに驚いている人も多いようだ。

 また、妻で女優の木南晴夏は同じ木曜の夜10時から放送されているドラマ『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)に出演中で、一部では“夫婦対決“として注目されていた。

 鈴木亮平の主演で吉岡里帆がヒロインを務めることで『レンアイ漫画家』も話題を集めていたはずだったが、第1話の平均世帯視聴率は6.5%、15日放送の第2話はさらに下がって5.1%と大苦戦。ひとまずは夫に軍配が上がっている。

 だが、それ以外の春ドラマも基本的に低調なスタートが目立っており、ダークホース的な存在から好ダッシュとなった『桜の塔』が特別だとみることもできる。いずれにしても、同作は今期の勝ち組ドラマ最有力に躍り出たといえそうだ。
(文=斉木順)

<ライタープロフィール>
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