フジテレビの美人女子アナたちが、美容室のサービスを無料で受ける代わりに宣伝と明記せずにSNSに写真を掲載するなどの行為、いわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」をしていた疑いがあると報じられた。同局のエースのひとり、ミタパンこと三田友梨佳アナにまで疑惑が浮上し、アナウンス室がパニックになっているという。
発売中の「週刊文春」(文藝春秋)が『「三田さんもやっている」フジ女子アナ7人が〝美容室ステマ〟』と題して疑惑を報じており、アナウンス室の野島卓部長から女子アナたちが事情聴取を受ける事態になっているようだ。
記事によると、発端は3月末から『めざましテレビ』の総合司会に抜擢されて新エース候補となった井上清華アナの足の写真が、あるネイルサロンのサイトで公開されていたこと。某メディアが局側に問い合わせ、野島部長が本人に確認したところ、芸能人御用達の人気美容室とその系列店でヘアカットやネイル、まつエクなどの施術を無料でしてもらう代わりに写真を提供していたことが判明したという。
さらに、三上真奈アナ、久慈暁子アナ、宮澤智アナ、堤礼実アナ、杉原千尋アナ、海老原優香アナも同じ美容室とその系列店で無料で施術を受け、店の看板の前で撮影した写真をSNSに投稿するなどの行為をしていたというのだ。
それだけで事態は収まらず、同局のエースである三田アナまで別の美容室で同じ行為を繰り返していたことが発覚したという。
もし女子アナたちが無料もしくは特別価格でサービスを受け、その代わりに宣伝と明記せずにSNS等で紹介していた場合、ステマと判断される可能性がある。
よく女性タレントやインフルエンサーらが美容室やエステ店、プライベートジムなどに行ったことをSNSで報告している光景を見かけるが、これも基本的に無料もしくは特別価格でサービスを提供する代わりにSNSで宣伝してもらうという交換条件で成り立っているといわれている。ただ、実際に価格がどうなっているのかは当事者にしかわからないので、芸能人の場合は“グレーゾーン”ともいえる。
しかし、報道機関の社員である女子アナは中立性が求められ、ステマをしていたとなれば就業規則に違反している可能性もあり、もし事実なら確実に大問題になる。
同局は「事実関係の詳細については現在確認中ですが、いわゆるステルスマーケティングに該当する行為はないと考えております」などとコメントしているが、もし不適切な行為を判断された場合は女子アナの“大量謹慎”という非常事態に発展しかねない。
また、今回の騒動はフジ以外にも飛び火する可能性をはらんでいる。他局の女子アナはもちろんのこと、前述したように今までは“グレーゾーン”として見過ごされてきた女性タレントたちのSNS投稿についてもメスが入りかねないからだ。
芸能人の投稿の場合は「無料でサービス提供」だけでなく、SNSのフォロワー数やブログのアクセス数、YouTubeチャンネルの登録者数によって数十万円~100万円単位のギャラが発生するケースもあるといわれる。そうなるとステマと判断される可能性は高まり、法律的にアウトとなる危険性まで発生する。
フジの社内調査の結果いかんによっては業界に激震が走る事態になりかねないが、はたして……。
(文=斉木順)
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