松本まりか『はじめてのチュウ』CMは可愛い?不快? 意外にも女性層に好評で「ポスト田中みな実」の可能性

斉木順

 女優の松本まりかが独特の甘え声で「はじめてのチュウ」を歌っているCMが話題を呼んでいる。男性視聴者をメロメロにするのはもちろん、女性層からも「可愛い」との声が上がり、あこがれの存在として「田中みな実」化する可能性が浮上しているようだ。

 松本は、今月2日から放映されているサントリースピリッツ「鏡月」ブランドの新CMに出演。グラスを手にベランダでほろ酔いになりながら、甘えた声と表情で「はじめてのチュウ」をアカペラで歌うという内容だ。まるで恋人を見つめるかのような視線は、彼女の代名詞でもある「あざと可愛い」の本領発揮となっている。

 若干不安定な音程が余計に可愛らしさを強調しており、放映直後から「気づいたらCM見ながらニヤけてた」「ニヤニヤが止まらない」「松本まりかをほろ酔わせたら最強」「朝から晩まで『鏡月』のCMでいいよ」などと男性視聴者からの絶賛の声が相次いだ。

 だが、一方で「あざとすぎて不愉快」「痛さしか感じない」といった声が女性視聴者から上がっていると一部で報じられる事態に。いわゆる「女に嫌われる女」のパターンに陥ってしまったかと思われた。

 ところが、女性向け掲示板などを確認してみると、実際に批判的な意見はあるものの想像以上に好意的な声も多数。「意外に合ってた、可愛い」「顔もだけど、この子は声が可愛いと思う」「この人のあざとい演技は女子ウケいいタイプのあざとさだよね」「年末の『笑ってはいけない』の時とのギャップがいい」といった称賛コメントが散見される。

 松本は2000年に子役としてデビューし、以降は女優やモデル、声優など幅広い分野で活動するも弾けきれない時期が続いた。しかし、2018年に放送されたドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)で演じた「あざと可愛い」キャラで大注目され、30代にしてブレイク。元TBSの田中みな実アナも一目置くほどの「あざかわ女優」として、バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(同)でもたびたびフィーチャーされている。

 田中アナはTBS時代に「ぶりっ子アナ」として女性層から嫌われていたが、そのキャラクターを貫いたことで徐々に女性支持が上昇。現在は「田中みな実みたいになりたい」という女性が増加し、あこがれの存在となっている。表で「サバサバ風」を装って裏で「あざとい」というパターンは同性に嫌われるが、堂々と「あざと可愛い」を追求しているタイプは女性から見ても嫌悪感がない。

 同じように、松本も当初は女性層から批判の声が集中していたが、やはりこちらもキャラを徹底することで同性人気を高めていた様子。このまま「ポスト田中みな実」となりそうな気配すら漂わせており、世の女性たちから注目される存在になりそうだ。
(文=斉木順)

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 雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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