東宝が創立90周年記念作品としてスタジオジブリの名作『千と千尋の神隠し』を初舞台化すると発表。ヒロインの千尋役が女優の橋本環奈と上白石萌音のダブルキャストになることも明かされ、話題を呼んでいる。
作品は2022年2月・3月の東京・帝国劇場を皮切りに、4月に大阪、5月に福岡、6月に北海道、6月・7月に愛知で上演予定。翻案・演出を務めるのは、自身も映画版の熱烈なファンだという、世界的に高名な舞台演出家・ジョン・ケアード氏。上白石とは2018年のミュージカル『ナイツ・テイル』でもタッグを組んでおり、すでに信頼関係を築いているなかでの再会となる。今回が初舞台となる橋本については、声の美しさや表情が千尋に近いものがあるため抜擢されたという。
この舞台化が発表されると、Twitterでは2人の名前を始めとした関連ワードが続々とトレンド入り。また、上白石が「お話をいただいてからずっと夢を見ているみたいでした」「映画への尊敬を込めつつ、舞台だからできることを、大好きなジョンのもとで楽しみたいです」とInstagramで決意表明を投稿すると、友人の広瀬すずが「みたーーい！！」とコメントするなど、芸能界からも注目を集めているようだ。
東宝とジブリによるこの一大プロジェクトに日本中が湧くなか、ネット上では早くも「どちらの千尋が観たいか」という話題が盛り上がっている。「雰囲気は萌音かもね。かんなちゃん可愛いけど千ではないかな」「雰囲気合ってる萌音ちゃんのほう観てみたいな」と上白石に期待を寄せる声もあれば、「環奈ちゃんの初舞台、絶対観に行きたい」「千尋ちゃんぽいのは上白石ちゃんだけどビジュ的に好きな環奈ちゃんがやってくれるのは観たい」など橋本の初舞台に期待を寄せる声も多い。
そのほとんどは舞台版を楽しみにしているというものだが、中には「チケットの売り上げに差が出たら嫌だろうね」「わざわざ競わせるようなことしなくても」という声も。橋本と上白石に、ダブルキャストならではのプレッシャーがかかることを心配する人もいるようだ。
ミュージカルなのかストレートプレイなのかを含め、舞台の全貌はまだ明かされておらず、他の出演者など気になるポイントはまだまだ多いが、過酷なチケット争奪戦になることは必至。人気女優の“演技対決”を観るのを心待ちにしているファンは多いことだろう。続報を楽しみに待ちたい。
文＝藤川響子
＜プロフィール＞
ドラマ「人間・失格」に出ていたKinki Kidsの堂本光一さんに一目惚れしてジャニーズ沼へ落ちた三十路ライター。いまは美 少年の浮所飛貴くんにときめいています。
