新垣結衣、来年の大河ドラマに「出演濃厚」報道… TBSの主演ドラマ消滅でファンは複雑

斉木順

 女優の新垣結衣が3年ぶりの主演ドラマのオファーを蹴り、来年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することが濃厚になったと報じられた。脇役での出演となる可能性もあり、ネット上のファンからは期待と不安の入り混じった声が寄せられている。

 新垣の出演作をめぐっては、昨年末に「週刊文春」(文藝春秋)が「新垣結衣3年ぶり主演ドラマをTBS『とったどー』」と題したスクープ記事を掲載。新垣の主演で大ヒットしたTBS系のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のスタッフが再結集し、今年秋クールにベストセラー「妻のトリセツ」(講談社)を基にした新垣主演のドラマを放送する予定だと伝えられた。

 ところが、発売中の「女性セブン」(小学館)は「新垣結衣『逃げ恥チーム』残念!選んだのは『小栗旬さんの大河』」と題した記事でこれを否定。同誌によると、TBSは内々にオファーしていたものの色よい返事はもらえておらず、現時点では新垣が今秋のドラマに主演する可能性は「ない」という。

 TBSが“フラれた”直後、それを聞きつけた日本テレビがオファーを出したそうだが、そちらも断られてしまったようだ。そんななか、小栗旬の主演で三谷幸喜が脚本を手掛ける来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に新垣が出演するとの有力情報が浮上したのだという。

 新垣は2018年秋クールの主演ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の終了後、実質的に女優業を休業。昨夏に連続ドラマ『親バカ青春白書』(同)で久々にドラマ出演を果たしたが、主演のムロツヨシの亡き妻役で回想シーンにしか登場しない“脇役”だった。

 新垣は「しばらくドラマ出演はマイペースでゆっくりやりたい」と希望していたともいわれ、むしろ負担が大きすぎない“脇役”だからこそオファーを受けたとみる向きがある。また、新垣は役の大小にとらわれずに作品を選んでいるようで、『親バカ青春白書』に関しては「福田雄一監督の作品に出たい」という思いから出演が実現したとみられているようだ。

 新垣は三谷作品も大好きだそうで、三谷が脚本を手掛ける『鎌倉殿の13人』に興味を示したのは当然の流れであるとも推察されている。

 もし大河ドラマ出演が実現すれば、三谷作品で新垣がどんな弾けっぷりを見せてくれるのか、本格的な共演は初となる小栗との掛け合いはどうなるのか……といった期待が高まる。だが、新垣の連ドラ出演が来年までお預けになってしまううえ、今度もまた“脇役”である可能性が否めないという不安点もある。

 これにネット上では「時代劇より現代ドラマでガッキー見たいなあ…」「逃げ恥チーム制作の主演ドラマが見たかった」「大河ドラマは楽しみだけど来年か…」といった意見が。その一方で「自分のペースで作品を選べるのはいいこと」「また疲弊して休業になったら元も子もない」「女優として活動してくれるだけでありがたい」と理解を示す声もある。

 ファンとしては「主演ドラマでたっぷりガッキーを見たい」というのが本音だろうが、新垣への負担の大きさなどを心配する人も多い。それが今回の「大河ドラマ出演濃厚」報道にファンの複雑な声が集まる要因になったといえそうだ。
(文=斉木順)

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 雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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