アニメ『鬼滅の刃』（TOKYO MXほか）で主人公・竈門炭治郎を演じていることでも知られる人気声優の花江夏樹が、TBS系連続ドラマ『オー！マイ・ボス！恋は別冊で』に俳優として出演することが発表された。
昨年、大ブームを巻き起こした『恋はつづくよどこまでも』（同）のスタッフが再集結し、『恋つづ』同様に上白石萌音が主演を務める同作。花江は19日に放送される第2話に出演予定で、日本を代表するマンガ家・荒染右京（あらぞめ・うきょう）という役を演じる。
国内の興行収入ランキングで歴代1位となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を始め、数々の人気アニメで声優を務めてきた花江だが、俳優としてドラマに出演するのはほぼ初めて。2019年に放送された日本テレビ系『探偵が早すぎる スペシャル』にマジックショーの司会者役として出演した経験があるが、出演シーンはわずかだった。花江は『ボス恋』出演にあたって、「今回のようにたくさん喋るのは初めてだったので、台本を渡された時から緊張していました」と明かしている。
花江の『ボス恋』出演に、SNSでは「私の大好きなこの火10胸キュン枠で花江さん観られるなんて……幸せすぎか！」「ボス恋に花江くん出るの知ってびっくり！」など、驚きと共に喜ぶファンの声が多く上がっている。また、「花江さん出るなら見るしか選択肢がねぇ……」「予告の花江さんに釣られて見始めた」といった声もあり、視聴者層の拡大が期待される。第1話は平均世帯視聴率が11.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）と好スタートを切ったが、“花江効果”でさらなる上昇もあり得るだろう。
声優人気が高まるにつれ、近年は俳優としてドラマに進出する例は少なくない。梶裕貴は昨年、『おカネの切れ目が恋のはじまり』（TBS系）へのゲスト出演に加え、『ぴぷる～AIと結婚生活はじめました～』（WOWOWプライム）では実写連続ドラマ初主演も経験した。昨年は、宮野真守がTBS日曜劇場『半沢直樹』に出演し、その役どころと共に大きな反響を呼んだことも記憶に新しい。
花江は昨年、『恋つづ』『ボス恋』と同枠で放送されたドラマ『この恋あたためますか』のスピンオフ版となる『その恋もう少しあたためますか』（Paravi）でハリネズミの声優を務めたが、これが今回の俳優としてのオファーにつながったのだろう。これを成功させればさらなる出演オファーも舞い込みそうだが、梶や宮野のように俳優としても注目される声優となっていくのだろうか。
（文＝宇原翼）
＜ライタープロフィール＞
雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。ジャニーズやLDHを中心に、音楽・ドラマ・アニメ・バラエティ番組などを日々チェックしている。紅白出場の某歌手とはマイミクだったことも。
