二階堂ふみが演じる「艶っぽい女性」は無敵だった… 妖艶さが観客を虜にした映画3作品

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『人間失格　太宰治と3人の女たち』山崎富栄役／2019年公開

　天才作家・太宰治は、妻の美知子とふたりの子どもがいながら、作家志望の静子の文才に惚れこんで関係を結び、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。そして太宰は、愛人2人に「子どもがほしい」と言われて困惑する日々の中で、自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語を書き始める。

【見どころ】
　太宰にとって最後の女・富栄を演じた二階堂。はじめは太宰に口説かれる立場だった富栄が、次第に彼に執着していき、精神的に堕ちていく姿が実に官能的である。物語後半、富栄が太宰に向けた愛情は狂気じみていて恐怖すら感じるが、それも彼女の演技力の賜物だろう。

　以上、二階堂の妖艶な姿が観客を魅了した映画3作品を紹介させていただいた。唯一無二の魅力で人々を惹きつける彼女。今後の活躍が楽しみである。