GLAY「思想強め」フリーライブ開催!“公約”“民主的”など政治的ワード、カリスマバンドはどこへゆく
“◯◯総選挙”などと言い出したら、関係者も全力で軌道修正したほうがいいかもしれない。
ヴィジュアル系ロックバンド「GLAY」は31日、北海道の千歳アウトレットモール・レラで18時30分からフリーライブを行った。今年デビュー25周年を迎えたGLAYが「GLAY DEMOCRACY(民主主義)」というテーマを掲げ、20万人を動員した「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」からちょうど20年にあたる日に開催したライブとなった。しかし、“民主的”であることを掲げたり、イベントの詳細発表をカウントダウン式で謎めいた形式にしたりと、少々胡散臭さを覚える人もいるのではないだろうか。
GLAYは31日の18時30分から、千歳アウトレットモール・レラの駐車場で30分限定のフリーライブを開催した。このフリーライブは、デビュー25周年となったGLAYが「GLAY DEMOCRACY」とイベントを銘打ってファンから“公約”を募集し、実施を希望するファンが多かったことから開催が決定したという。さらに“北海道”という開催場所についても、都道府県別の人口比率に対する割合が多かったエリアを選択した“民主的フリーライブ”であるといい、GLAYの地元・北海道での開催に至ったとしている。
このライブの告知はイベントの特設ページに掲載されたのだが、3つのカウントダウンが行われ、1つ目で「北海道でのフリーライブ開催」を告知。2つ目には「石狩地方で18時30分に開演」、3つ目でやっと「会場は千歳アウトレットモール・レラ」と公表された。情報の公開を引っ張っているように感じ、“話題作り”のためにじらしたのかと勘ぐってしまう。
“公約”“民主的”の標榜や、期待を煽るような“じらし発表”はいささか「胡散臭い」印象を受ける。今回のライブに限らず、近年のGLAYはどうも迷走しているのではないだろうか。昨年12月にはメンバーのTERUが、日・中・韓のメンバーが揃う多国籍ボーイズグループ「PENTAGON」のデビュー曲の作詞作曲を担当し、プロデュース側での存在感をアピール。かと思えば今年4月には「ニコニコ超会議2019」でヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」と共演し、コメディ感を強調していた。
さらにTERUは今年4月、グルメ雑誌「Dancyu」でも登場し、手作り“のり弁当”を披露。合わせて“のり弁愛”を大いに語っていた。大御所になるほど各メンバーが自由な活動をするようになるのはたしかによくあることだが、あまりにもグループが「どこを目指しているか」わからなすぎる活動を続けているとファンも戸惑ってしまうのではないだろうか。