M-1ファイナリスト吉本芸人「ホクホク給与明細」公開!ギャラ不満は実力のない芸人だけ?
お笑い芸人にとって“M-1決勝”に出ることは、やはり大きなことだった。
吉本興業に所属するお笑い芸人「ゆにばーす」の川瀬名人(めいじん)が23日、自身の7月の給料を公開し「吉本興業感謝」と発言するツイートを投稿して世間の注目を集めている。吉本の芸人の給料と言えば、22日に同社社長・岡本昭彦の会見をきっかけに“ギャラ配分問題”が取り沙汰されている最中だ。芸人側から配分割合の低さに不満が噴出し続けているこの問題だが、売れさえすれば同年代のサラリーマンよりも多くもらえるようだ。
川瀬は23日、自身のTwitterで「7月の給料は377,043円でした」と報告。「10万のマットレスと1万の枕を買います」として給料の使い道も伝えている。同じく吉本芸人の「金属バット」友保隼平も24日にTwitter上で「325,307円」と書かれた給与明細を公開し、「ちょっと減ったぞ!」とコメント。社長会見直後の投稿で騒動を皮肉る投稿のようにも見えるが、実は2人とも騒動以前から自身の給料を毎月公開するのが恒例となっているのだ。
22日の社長会見以降、吉本所属の芸人から「1週間の海外ロケが2万円」や「1回の仕事のギャラが1円」など、芸人・事務所間でのギャラの取り分に対する様々な不満が続出している。しかし2018年にM-1ファイナリストとなった川瀬や、関西を中心に人気を博す友保の給料を見る限り、不安定ではあるものの吉本でも人気が出て売れるようになればしっかりと稼げることを証明している。
「裏切りマンキーコング」西澤祐太朗も、「上の人は稼ぎが大きくなって社員に言えるようになる。俺らみたいな末端は9:1、8:2だと思うよ」として、“売れない芸人ほど割合が渋い”実情をツイート。さらに「単独ライブでグッズ合わせて60万くらい売上出したけどギャラ1万だった」と自身の実例を挙げて、“渋さ”の実態を明かし話題となった。
川瀬は給料公開をやめない理由を「『M-1ファイナリストになると、これぐらいの給料がもらえる』ことを後輩芸人に知ってもらいたいから」だと語る。事実、2017年9月には給料を「8万5千円でした」と報告している川瀬だが、M-1決勝に出た昨年以降、50万以上を連発。今年4月には「791,364円でした。過去最高額です」とツイートし、“M-1バブル”の大きさを改めて示した。今回の騒動で吉本の配分を批判する関係者も少なくないが、たった1年半で給料が10倍になった川瀬を見て「俺たちもこれくらい売れてやろう」とネタに磨きをかける意識も必要ではないだろうか。