『のだめカンタービレ』から12年、波瑠主演ドラマの不発は脚本家の“ドラマ勘”が鈍っていたから?

編集部

「新・視聴率女王」のタレントパワーを持ってしても、どうにもならなかった?
波瑠主演のドラマ『サバイバル・ウェディング』(日本テレビ系)が苦戦している。9月8日に放送された第8話の平均視聴率は7.4%で、前回よりも2.3ポイントダウン。初回10.4%、第2話10.8%と出足は好調だったが、3話で7.6%に急落すると以降は1ケタ続きとなっている。

 同ドラマは、勤めていた出版社を寿退社した日に恋人に婚約を破棄された主人公の黒木さやか(波瑠)が、傍若無人なカリスマ編集長の宇佐美博人(伊勢谷友介)に振り回されながらも、宇佐美に伝授された恋愛テクニックを活用し、恋や仕事に全力で立ち向かうという内容。波瑠といえば、主演を務めた『あなたのことはそれほど』(TBS系)、『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)は2作連続で視聴率2ケタ台をマークし、“数字が取れる女優”として引っ張りだことなっている。いったいどこに誤算があったのだろうか。

「不発に終わったのは脚本の影響が大きいでしょうね。今作では06年に大ヒットとなったドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の衛藤凛氏が脚本を務めています。彼女は恋愛コメディに定評があり、“女クドカン(宮藤官九郎)”の異名を取るほどですが、少し錆びついてしまっている印象を受けました」(エンタメ誌ライター)

 衛藤氏は『のだめ』の後には11年にドラマ『プロポーズ兄弟〜生まれ順別 男が結婚する方法〜』(フジテレビ系)を手掛けているが、こちらは平均視聴率8.1%と不調に終わり、以降はドラマからは離れている。

「3話以降、視聴率が1ケタに落ち込んでいるのは、あきらかに内容が悪いから。“スパルタ婚活”がテーマですが、晩婚化が進む今の時代、今のアラサー女性たちは以前よりも独身でいることへの焦りは少ない。“ドラマは時代の鏡”とよく言われますが、その意味では世間の感覚と少しズレていたようにも感じます。伊勢谷のキャラも過剰ですし、風間俊介演じる元婚約者も何を考えているのかわかりづらい。衛藤氏はドラマの脚本は7年ぶりですから、“ドラマ勘”が戻っていなかったのかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)

 どうやら、波瑠の連勝記録も今回でストップとなりそうだ。

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