『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』(平凡社/ハラルト・シュテュンプケ)
『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』平凡社
“生物系三大奇書”のひとつとも呼ばれる『鼻行類』。
1941年に日本軍収容所から脱走し、ハイアイアイ群島に漂着した捕虜は、独自の進化を遂げた鼻で歩く一群の哺乳類(=鼻行類)を発見した。多くの動物学者に衝撃を与え、世間を騒がせた鼻行類の観察記録……というフィクション。
ただ、生活スケッチや解剖図まで含む豊富な図版と、科学者らしい控えめな文体に、フィクションと気づかず読み進める人もいるようだ。