
Kis-My-Ft2 avex 公式サイトより
Kis-My-Ft2の宮田俊哉が6月2日発売の生活情報誌「ESSE(エッセ)」(扶桑社)に登場。デビュー時に事務所の先輩であった中居正広から受けた助言を明かし、ファンの注目を集めている。
宮田は千賀健永、二階堂高嗣、横尾渉とともに結成したグループの派生ユニット『舞祭組』で中居にプロデュースを受ける関係でもあるが、デビュー時に「なにかのオタクになれ」とアドバイスされたという。
それをキッカケに“自身にとって何が本当に好きなことなのか”を考え、それがアニメであることに気づいたものの、当初は「アイドルなのに、水樹奈々さんやLiSAさんが好きとか言って、大丈夫かな?」と、“アニソン歌手好き”を公言するのに不安を覚えたこともあったという。
ただ、女子高生アイドルグループの成長を描いたアニメ『ラブライブ!』シリーズへの猛烈な愛情をラジオ番組内で激白したり、MV内でヲタ芸ダンスを披露するなど独自の路線を貫いたところ、いつしか“ジャニーズきってのアニメオタク”として認知されるようになった。
同誌では「“好き”を追求したおかげで、今は趣味も仕事も好きなものにあふれています」と語ったが、そんな宮田の背中を追い、昨年1月にデビューした後輩グループ・Snow Manの佐久間大介も“アニオタ”キャラを前面に押し出して活躍している。
宮田はジャニーズ内で“革命”といえるほどの新たなジャンル確立に成功したが、まさに中居のアドバイスが的中したカタチだ。
その中居がリーダーを務めたSMAPは、1996年から2016年に放送されていた冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、当時のジャニーズとしては異例ともいえる本格的なコントに挑戦。その目新しさが注目を集め、後にヒット曲が誕生したことで“国民的”とも称されるアイドルグループへと上り詰めた。
芸能界で売れるために他者との差別化がいかに重要であるかを知る中居には、宮田への進言にある種の確信があったのかもしれない。中居の「なにかのオタクになれ」というメッセージは、多様性がますます求められることになる今後、さらに意味深いものとなるに違いない。宮田のように新たな路線を築く後輩ジャニーズの登場がいまから楽しみだ。
(文=大西かずや)
<ライタープロフィール>
大学卒業後、広告業を経てライターに。映画、ドラマ、音楽、その他諸々についてWebメディアを中心に執筆を手掛けている。