【岸博幸×じぶん銀行社長・臼井朋貴】特別対談。資産運用や老後2千万円問題を金融のプロが語る。

編集部

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 株式会社じぶん銀行は、8 26 日(月)に「じぶん銀行が描く金融の未来 臼井朋貴社長×岸博幸 特別対談」を、ホテル日本橋サイボーにて実施いたしました。

 特別対談では、KDDI と三菱 UFJ 銀行が共同出資して設立したインターネット銀行「じぶん銀行」社長・臼井朋貴と、元経産官僚、慶應大学大学院メディアデザイン研究科教授を務め、現在テレビや講演会などで活躍して いる岸博幸氏が、金融の未来について対談。
 キャッシュレス化や PMIの活用方法、じぶん銀行が提供する AI 外貨予測、今後の投資の形などについて語っていただきました。

──“キャッシュレス元年”と言われ、激動期を迎える2019年の金融業界において、“auスマートマネ ー構想”を掲げ、グループ一丸となり各種取り組みをおこなっているauフィナンシャルグループ。その中核企業がじぶん銀行ですが、臼井社長は現在の金融業界についてどのような考えをお持ちかお聞かせ頂けますでしょうか。

 臼井金融業界は230年前と全く変わっていると思います。 我々インターネット銀行ももう設立から10年経ちますけど、10年前と変わってきていて差別化もほとんどできない状態になっています。もっと言えば業界の壁もなくなってきていて、異業種参入が当たり前のような感 じ。どこの業種・会社がやろうとしても別に関係なくて、お客様が自分で金融を選ぶ時代になってきています。
 我々の親会社がKDDIということもあって、FinTechIoTとか、新しいデジタル技術を使った何らかのイノベーションなり価値を高めていくのが、新しい金融のあり方なのかなと私は考えています。

──金融とデジタル技術の融合「FinTech」がひとつのキーワードとなりそうですね。岸さんが 「FinTech」の中で、特に注目している技術はありますか。

 岸僕は金融の世界との関わりが長いのですが、正直言ってこれまでの金融の世界は、僕的な表現を使 えば「クソな業界」だと思っていて。逆に言えば金融の会社が可哀想な面もありました。しかし、規制が厳しい中でどうしても銀行とか証券とか垣根がはっきり分かれていて、その中でみんなが殿様商売みたいなことを過去はずっとやっていました。
 最近は第四次産業革命と言われる中で「FinTech」って言葉はすごく出る ようになったんですけど、社長がおっしゃったように、問題は特に金融の世界で段々垣根がなくなるという風になってきた。理由は簡単で、「FinTech」という言葉が象徴するように今はデジタル化の時代ですよね。デジタル技術が金融という産業をどんどん侵食してメガバンク等の昔からあるところがやってきたビジネスをどんどん変えざるを得なくしていると。
 「FinTech」というのは、それぐらいデジタルの進捗が金融の産業に始まったという象徴なのですが、その「FinTech」がこれからどんどん進む中で重視すべき点・意識しないとまずい分野は2 つあるなと思っています。1つは、やっぱりキャッシュレスです。世界の先進国がどんどんキャッシュレス化を進めている中、日本は遅れていたのですが、幸か不幸かこの10月から消費税再増税がある中で、キャッシュレス決済の場合のポイント還元というのを政府が後押しして、政府はキャッシュレスをどんどん推進しようと明確にしています。たぶんこれはすごく進むよな、と。
 あとは第四次産業革命の観点から考えると、AIは 色々な産業で活用されていますので、当然このAIも金融の在り方にだいぶ影響を及ぼします。そう考えますと、個人的にはこの「FinTech」を利用して色々なベンチャー企業がどんどん金融の世界に入ってきてい て。その影響からメガバンクのような昔からある規制に守られてきたところは皆苦労してますが、特に重視・ 注意すべきはこのキャッシュレスとAIの関係だと思いますね。

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