夏場は外出する機会が多く在宅率が下がることから、7月期に放送される夏ドラマは“夏枯れ”と称して、視聴率が振るわないケースが少なくない。

 実際に今期、前評判が高かったドラマの初回視聴率は、綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』(TBS系)が11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、石原さとみ主演『高嶺の花』(日本テレビ系)が11.1%と伸び悩んだ。

 そんな中、下馬評が極めて低く、“ワースト候補”の筆頭にも挙げられていた山崎賢人主演『グッド・ドクター』(フジテレビ系)の初回が11.5%をマーク。誰も予想しなかった、まさかの高視聴率で好発進したのだ。この奇跡的な快挙に、フジ局内では歓喜の声が上がっているようだ。

 そりゃそうだ。フジの「木10」枠は、松嶋菜々子、天海祐希、篠原涼子といった大物俳優・女優が主演しても爆死続きで、“死に枠”ともいわれ、前期のディーン・フジオカ主演『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』は初回5.1%と厳しいスタートだった。同枠の初回で2ケタに乗ったのは、2016年7月期『営業部長 吉良奈津子』(松嶋菜々子主演)の10.2%以来、2年ぶり。その回以降、同枠で2ケタを記録したことは、ただの1度もなかったのだ。

 まさに、快挙というしかないが、前評判が芳しくなかった『グッド・ドクター』の高視聴率獲得に、テレビ業界関係者は総じて首を傾げているという。

 期待値が低かった主な理由は「誰が主演しても爆死するフジの“木10”枠だから」「山崎が先に主演した『トドメの接吻』(今年1月期/日本テレビ系)は平均7.0%で、潜在視聴率が低い」「映画に出まくった山崎は、もう飽きられた」「山崎の好感度が低い」「ヒロインがアンチの多い上野樹里では厳しい」「藤木直人以外に、数字が取れるキャストがいない」「脚本家の徳永友一氏は『海月姫』(フジテレビ系)などで爆死続き。大北はるか氏は経験不足」「韓国ドラマのリメイクは今の時代にそぐわない」といったもので、まるで好材料がなかった。

『グッド・ドクター』は、驚異的な暗記力を持つ一方、コミュニケーション能力に障害があるサヴァン症候群の青年・新堂湊(山崎)が、研修医として小児外科の世界に飛び込み、周りからの偏見や反発にさらされながらも、子どもたちの命のために闘い、子どもたちの心に寄り添い、そして子どもたちとともに成長していく姿を描いた作品だ。

 ネット上では、「非現実的すぎる」「医療シーンがお粗末で、あり得ないことが多い」などと批判的な声がある一方、「山崎って、こんなに演技がうまかったんだ」「山崎は作品ごとに成長してる気がする」「山崎にこんな難しい役ができるとは驚き」「原作の韓国ドラマがおもしろかったので見たけど、山崎のドラマの中ではいちばん演技がよかった」「朝ドラ『まれ』以来、山崎が嫌いだったけど、今回はいい味を出している」といった風で、山崎の演技を評価する視聴者が多いようだ。

「正直、脱帽です。このドラマの初回で、こんな高い数字を弾き出すとは想定外。特に強力な裏番組がなかったという点、そして、BSフジで放送された、チュウォン主演の韓国版を見てファンになった人が見たからといった要因が考えられますが、それにしても2ケタに乗るとは大健闘です」(テレビ誌関係者)

 山崎はお世辞にも、これまで演技力が評価されていたとは言い難かった。前回の主演ドラマ『トドメの接吻』ではクズホスト役を演じ、ひたすらヒロインの門脇麦とキスをしまくって話題を振りまいたが、その経験が演技力向上につながったのだろうか?

 とはいえ、まだドラマは始まったばかりで、演技がいいからといって、数字が取れるとは限らない。第2話以降で視聴率が急落しないように、気を引き締めて取り組んでほしいものだ。
(文=田中七男)

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