アトリット・ヤム
画像は、「AncientOrigins」より
イスラエルにある「アトリット・ヤム」は、紀元前6,900~6,300年ごろに栄えたとされる文明の海底遺跡。
アトリット・ヤムは、これまでに発見された中で最も古い集落の一つで、数十人の人骨はそのまま墓地に放置されている。2008年にアトリット・ヤムを訪れた海洋考古学者は、そこに残された母親と幼児の骨から結核を発症した証拠を発見した。この発見は、世界最古の結核の痕跡であるとされる。
アトリット・ヤムは、地震によって集落ごと海底に埋没。遺跡からは牛などの骨も見つかり、家畜とともに生活していたことがわかっている。
エトナ火山が崩壊して起こった地震で40メートルの津波が引き起こされ、集落を飲み込んだと考えられているが、アトリット・ヤムに建てられた7つのモノリス(巨石遺構)はそのままに残っており、まだまだ謎の多い海底遺跡とされている。