ハンマー・オーキッド(Ophrys apifera)
画像は、「Wikipedia」より
蘭の一種、ハンマー・オーキッドは、メスバチに擬態することでオスバチが花粉を擦りつける。あとは、勝手にオスバチが花粉を運んでくれるという寸法。
ただ、オスバチはあまりにメスバチに似ているものだから、誤って放精してしまう。このことから、ハンマー・オーキッドは“売春蘭”とも呼ばれるそうだ。口が悪い人は、「このハンマー・オーキッドが!!」と罵るのではないだろうか。
余談だが、蘭を意味する“オーキッド(Orchid)”は、ギリシア語で睾丸を意味する“orchis”が語源。売春だの睾丸だの、とことん卑猥な花だ。見ていると、確かにいやらしいものに見えてくる。