近年続々と公開される“胸キュン”映画の原作売り上げと興行収入の関係

編集部
  2015年9月公開の「ヒロイン失格」は全10巻で140万部だったが、桐谷美玲、山﨑賢人、坂口健太郎を並べ、主題歌の西野カナの『トリセツ』もヒットし、興収は24.3億円となった。

  昨年5月公開の「オオカミ少女と黒王子」は540万部で、二階堂ふみと山﨑の好演で興収は12.1億円を記録した。

  ここまではコミックだったが、同年12月公開の福士と小松菜奈が共演した「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は小説が原作。
 
  映画化が決定した時点では60万部だったが、読者の約4割が10~20代の女性で、有村、「AKB48」のメンバーの柏木由紀、「Seventeen」のモデル古畑星夏らがSNSなどでオススメ本として紹介したこともあり、徐々に数字を伸ばして公開時期には150万部を突破し、「興収は18億円ほどまで伸びたが、関係者も予想外のヒットだった」(同ライター)という。

「よほどの例外を除き、コミックだったらある程度の部数、小説なら賞レースにノミネートされるなど、それなりに話題になっていないとまず映画化の話はないが、キャストの顔触れが良ければ興収は伸ばすことができる。ごくマレに好条件が揃っていても外す“胸キュン”映画もあるが、それはよほどファンが原作と実写の役のギャップに納得しなかった場合でしょう」(映画誌編集者)

  原作権が取れればよほどのことがない限り外さないだけに、今後も映画業界では“胸キュン”映画の原作権争奪競争が激化しそうだ。

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