正しい謝罪会見とは? 長男逮捕の高畑淳子に見る謝罪会見の意図と本質

編集部
  みのは、次男の逮捕の直後に神奈川・鎌倉市内の自宅で報道陣の取材に応じたが、「その時点で次男の逮捕容疑が固まっていなかったため、次男を擁護するような発言を口にした。これで、“親バカ”の印象を世間に植え付けてしまった」とは会見を取材した情報番組スタッフ。

  さらに、自身が長年情報番組の司会を務めるなど“ご意見番”的な立ち位置だったことに加えて、「30歳を過ぎて、世帯を持って独立してという人間に関して、身内だからということで責任を取るのか…」などとの発言が、イメージをますます悪化させることとなった。

  結果、みのは世間から猛バッシングを浴びて、同年10月に2度目の謝罪会見を開き、週6で務めていたTBSの朝の情報番組のレギュラーを降板することとなった。

  芸能評論家の三杉武氏はこう振り返る。

「みのさんの『30歳を過ぎて、世帯を持って独立してという人間に…』という発言の趣旨は分からないでもないですが、世間にこれから謝罪しようとする立場の人が、絶対に口にしてはいけないセリフでした。仮にそれが正論だとしても、言い訳や責任回避と捉えられて、結果的に謝罪会見自体が矛盾したものになってしまいます。謝罪会見は何よりも世間に詫びる、謝意を伝えることが最大の目的なのであって、意見や問題提起をする場ではない。そのあたりがブレてしまっていた観はありますね」

  また、みの以上に自身のイメージをダウンさせてしまったのが女優の三田佳子だ。
 
  三田は、98年に当時、高校生だった未成年の次男が覚せい剤取締法違反で逮捕され、7社あったCMをすべて降板し、女優活動を約10ヵ月自粛。
  その後、復帰したものの、00年に再び次男が同じ容疑で逮捕され、世論の猛烈な批判にさらされ、1年間の活動自粛に追い込まれた。
  さらに、07年にも次男が覚醒剤所持の現行犯で3度目の逮捕となった。

  三田は、次男が逮捕されるたびに謝罪会見を行ったが…。

「98年の会見で『母が女優ということで未成年である息子の事件が報道されてかわいそう』と発言し、次男に月50万円の小遣いを渡していることを明かして世間から猛批判を受けました。07年の会見では親としての責任から女優引退も考えていたことを打ち明けて、深々と頭を下げて何度も涙ながらに謝罪を繰り返すも、世間の同情を買うことはできませんでした。まあ、さすがに息子が3度も逮捕されているし、状況的にかなり厳しかったとは思いますが、結果的に最初の逮捕時の会見での悪いイメージがずっと尾を引いてしまぅた」(芸能リポーター)

   一方、歌手で俳優の中村雅俊の謝罪会見は奏功した部分もあったようだ。

  09年4月、当時俳優だった長男が大麻取締法違反の現行犯で逮捕され、都内にある自身が社長を務める事務所で謝罪会見をした中村は「事務所も役者も辞めてもらう」と明言し、悔し涙をにじませながら息子の更生を誓った。

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