【特別インタビュー企画第3弾】たかみな、指原、宮脇が語るAKB48グループの過去、現在、未来! “世代交代苦戦論”にエースの宮脇が決意!! 「絶対にこのままじゃいけない!」

編集部
宮脇咲良

  12年6月6日に東京・日本武道館で開催された「第4回AKB48選抜総選挙」で一つの“事件”が起きた。
  前年11月に劇場公演をスタートしたばかりの結成間もない福岡・博多を拠点とする「HKT48」のメンバーの一人、弱冠14歳の少女が並み居る姉妹グループの先輩メンバーたちを抑えて、47位にランクイン。
  同グループからの唯一の圏内入りに会場は大きなどよめきに包まれた。
  あれから約3年半…。
  宮脇咲良という名のその少女は、「AKB48」の10周年記念シングルで歴代エースの前田敦子、大島優子を両脇に従えて単独センターを務めるまでに成長し、AKB48グループの未来を担うエースとなった――。

宮脇2

「治りました、もう大丈夫です。御心配をお掛けしてしまって、ごめんなさい」

  くしくも、この日のインタビューはインフルエンザで活動休止を発表した宮脇にとって復帰初日での取材となったが、弾けるような笑顔でこう答えた。

  今年3月9日にリリースされた「AKB48」の10周年記念シングル『君はメロディー』は、発売初週で123万8000を売り上げて25作連続のミリオンを達成したが、宮脇にとっては初の単独センターを務める楽曲だ。

「このシングルは『AKB48』の10周年記念曲で、卒業生の方々も加わってのシングルなので、普段のシングルのセンターとは意味が違うというか、よりプレッシャーも感じます。かつてセンターを務められていた卒業生の前田さん、優子さんに挟まれてセンターに立つというのが、やはりまだ信じられないというか、戸惑いがある感じがして。やはり(2人は)私がテレビを通して見ていた方々なので。そうした方たちと一緒に歌い、踊るというのは不思議な感覚というか、言葉に表現しにくいんですけど、人生何があるか分からないなとは思いました」

  そして、こう続ける。

「でもその中で、少しでも『現役メンバーも頑張っているんだよ』というのを私たちを見ていてくださるファンの方々にも、卒業生の方々にも伝わればいいなという思いでセンターをやらせて頂いています」

  「AKB48」の歴史の重さ、数多いる先輩メンバーたちに敬意を払いつつ、だからこそ17歳の少女はその華奢な体で一身に“エース”の重圧を背負い、真っ直ぐな瞳で未来を見据える。

  同曲のミュージックビデオの撮影でも前田、大島とは共演を果たしているが、「私は人見知りなので、自分からは話し掛けたりはできなかったのですが、前田さんや優子さんの方から話し掛けてくださって。3人でのシーンの時に『初めてセンターやるんでしょ? やったじゃん!』と励ましてくださって、すごくうれしかったですね」とハニカむ。

宮脇1

  「HKT48」のメンバーとして活動する宮脇だが、14年からは「AKB48」の「チームA」との兼任もスタート。
  それまで以上にハードな日々を送ることになるが、当時の運営サイドにとっては、「総選挙」で結果を出した才能あふれる期待の若手への一種の英才教育的な意味もあるのだろう。
  実際、「AKB48」との兼任で得るものも多かったはずだが、宮脇は「HKT48」と「AKB48」との“違い”をこう明かす。

「全然違いますね。『AKB48』にいる時は、みんなすごくストイックに芸能人としての御仕事をしているという感じがします。『HKT48』はどちらかというと“学校”という感じで、みんなで学びながら、ワチャワチャしながら前に進んでいくという感じです。どちらも正解で、どちらも間違いではないと思う。正直、その場の環境に合わせて自分を変えられるようになったのは、自分の中では収穫かなと思います」

  「AKB48」と「HKT48」のイズムを胸に試練を乗り越えた宮脇は、14年11月リリースの「AKB48」の38thシングル『希望的リフレイン』では渡辺麻友とWセンター、15年1月から日本テレビで放送されたドラマ「マジすか学園4」では島崎遥香とW主演を務めるなど、着実に成長を遂げていった。
  そして、「AKB48」の10周年記念シングルでの単独センターという大役を担うわけだが、再び新たな壁が彼女を待ち受けていたようだ。

「あまり期待されていなかった時には、『もっと私を見てほしい!』とたくさんアピールをしていたんですけど、いざたくさんの方に知って頂いて、期待して頂くと、『こっちの方がキツイんだな』と感じるというか、人を追うよりも人から追われる存在の方が大変なんだな、と。“期待されるツラさ”というのを知りました。『センターは孤独』という言葉の意味、その気持ちが初めて少し分かったというか、総選挙で1位になったメンバーの方とかは、とくに感じるんだろうなと思いました」

  とはいえ、身をもって歴代エースの苦悩を知ったからこそ、その輝きはさらに増す。

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