北川昌弘の「美女&美少女的ドラマ独偏批評」その25

唐突な試練に見舞われ続けるROCKETSは、それを乗り越えてさらに強くなるのか? 『チア☆ダン』最新話の見どころ

編集部
ドラマの“質”は脚本家で決まるのか、あるいは演出家、プロデューサーで決まるのか? 確かにそれもあるだろう。だが、作品に彩りを添えるのは女性キャストだ! 稀代の美女&美少女ウォッチャー・北川昌弘が送る、女性キャストから見るドラマ評――。

 2019年9月14日、関西予選会が行われ。
 多分、その翌日。

「祝チアダンス部関西予選大会2位入賞」
「祝チアダンス部全国大会出場」

 福井県立福井西高等学校校舎に垂れ幕が…

 地元の新聞にも「福井に第二のJETS誕生!?」と大きく取り上げられる。

 1位はJETSということか。

 だったら、おなじ地元だし、「福井勢が1位、2位独占!!」とか1位のJETSの記事の方が大きくなりそうなのだが?(JETSが予選免除なら、別の強豪が存在するわけだし…)

 太郎先生(オダギリジョー)もやっと退院のメドがたってきた。

 ところがわかば(土屋太鳳)が家で練習中に膝に違和感が?

 その翌日、練習のときにケガに気がついたあおい(新木優子)に連れられ病院にいったらジャンプの着地で膝が外反屈曲したことによる膝の内側側副靱帯の損傷で1ヶ月の安静が必要という診断。

 39日後の全国大会には

医者「現状では厳しいかもしれません」

 不注意だったのか、練習のし過ぎだったのか?

あおい「踊れなくてもやれることはたくさんあるんやよ。下級生の面倒見たり、練習のサポートするのも大事な仕事や。ダンスを客観的に見るっていうのもわかばの踊りにはプラスになると思う。ゆっくり休んでの」

 とアドバイスするが…

 どちらにしても全国大会を前に、わかばに最大のピンチ☆

 次の日、本番まで38日。

 わかばは全国大会に出場しない決心をして、サポートに回るとメンバーの前で宣言する。

 それから数日?

 わかばは自分が抜けた19人の新しいフォーメーションを考えるが、汐里(石井杏奈)は「フォーメーションは変えない、早くその膝、治して」と対立。

 その日、汐里、妙子(大友花恋)、琴(箭内夢菜)、渚(朝比奈彩)、茉希(山本舞香)、麻子(佐久間由衣)、穂香(志田彩良)の7人が公園で話し合う。

汐里「わかばは誰よりも踊りたいに決まっているよ」
麻子「誰よりもROCKETSの夢を叶えたいと思っているのも、わかばやよ」
茉希「あいつの本当の気持ちなんて誰もわからんよ。心の中なんて見えんし」
渚「私は、ここまできたらJETSに勝ちたい。勝ってアメリカに行ってみたい」
琴「私も行きたい」
麻子「みんなそうや」
穂香「どうしたらいいんや」(この池のある高台の公園のロケ地はいい感じです。引きの画面もよかった。検索したら、神奈川県厚木市ぼうさいの丘公園の模様。福井じゃなかったけど)

 多分、次の日。

 わかばが部室にきて、みんなに、いろいろアドバイスはサポートしようとするが…

汐里「もういいよ。わかばさあ、もうこなくていいよ。ROCKETSに」
わかば「なんで」
汐里「だって、踊れないじゃん」
わかば「けど、練習のサポートとか、やれることはいろいろあるし」
汐里「いらないから、そういうの」
渚「やりずらいやけど」
穂香「練習に集中できんていうか」
麻子「わかばにこんなことを言うのは悪いと思うけど」
妙子「いろいろやってくれてありがたいんや」
琴「でも、わかばみてるとなんか胸が苦しい」
茉希「こんなに支えてますって顔をされても、正直、ウザい」
わかば「ウザい…」(昨日、話し合った結論? みんなのコンセンサスは得られている感じ)
わかば「そっか、わかった」
汐里「わかば、忘れ物」とわかばに夢ノートを渡す。

 部室を出たわかばは、川辺を経て、そして、わかばは太郎先生の病室へ。

太郎「ROCKETSに来なくていいか。そりゃ、きつい事、言われたな」
わかば「みんなを精一杯応援するのがチェアスピリットやろ」
太郎「どうしても踊らんのか」
わかば「勝ちたいんや。ROCKETSの夢は本当に叶うかもしれん。もし、膝が治って、(私が)ステージに立っても、練習不足で失敗したら、全部台無しやが」
太郎「藤谷は本当はどうしたいんや」
わかば「…」
太郎「なら、休んだらいい」
わかば「え」
太郎「くよくよしてたって、どうせ、ケガはよくならんし。オレもそうやった」
わかば「休むって、何するんや」
太郎「じゃあ、寝てたらいいんじゃないか」
わかば「寝てる?」

 それから6日後(と表示された)

 わかばは有紀(八木莉可子)と、買い食いとカラオケへ

有紀「わかばが楽しかったらどれでええ」。

 その帰り道、JETSの花房月子(小倉優香)たちと遭遇。

月子(膝のサポーターを見て)「もしかして、ケガ?」
わかば「まあ、ちょっと」
月子「わたしたち、ROCKETSの皆さんに、刺激を受けて、気合入っているんです。早く治して、全国大会出会いましょう。では、失礼します」

 日が暮れて、多分次の日の朝。

 わかばの犬の散歩に春馬(清水尋也)が同行。

 そこで明日海へ遊びに行く約束をする。

春馬「これでいいんやな。
海でも山でも川でも、気の済むまで付き合ってやる。それでお前が本当に楽しいなら」

 多分、休日で、昼寝から目覚めて。

わかば「もう、これ以上寝られん」

 退院間近の太郎先生の病院へ。

 太郎先生にチェアを指導。

太郎「もう大丈夫そうやの」
わかば「え」
太郎「藤谷らしい笑顔や」
わかば「先生、わたし」
太郎「自分の気持ち、わかったんやな」
わかば「でも、自分のワガママ通したら、みんなに迷惑がかかる」
太郎「迷惑かけたらあかんのか。
藤谷はROCKETSの誰かに迷惑をかけられたら腹立つか」

 わかば、首を横にふる。

太郎「仲間を大事だと思うなら、藤谷の本当の気持ち伝えにゃあかんやろ」

 そして、わかばは部室へ向かう。

 もう走れるくらい回復している。

 全国大会まで29日となっている部室に入ってきてみんなに

わかば「正直、大会までにこの足が治るか、わからん。もし、ケガが治っても、迷惑をかけてしまうかもしれん。それでも、わたしはやっぱりROCKETSで踊りたい」
汐里「ようやく来た。」
渚「思ったり、早かったの」
穂香「そやの」
麻子「うん」
わかば「え」
望「待ってたよ」
さくら「ほうや、待ってた」
わかば「わたしが来るの?」
麻子「わかば、ROCKETSは出来っこないをやらなくちゃ、やろ」

 そして全員で「できっこないを やらなくちゃ」のダンスで歓迎。

 みんな涙の中

汐里「わたしはJETSに勝ちたい、わかばといっしょに」
わかば「汐里」
汐里「おかえり、わかば」
わかば「ごめんのう」
わかば「ありがとう、みんな」

 全員で抱き合う。

 図書館で勉強している春馬にわかばからメール。

「ごめん、明日は海に行けんくなった」
「でも、ありがとう。ハル」
春馬「また、振られてもうた」

 そして、太郎先生が、約1年でハレて退院。

 朝この父親で臨時顧問を務めてくれた教頭先生(木下ほうか)の配慮も忘れない。

 3週間後。11月1日。全国大会まであと2日。

 わかばの膝のサポーターも外れている。

 そして東京駅前。

 次回最終回、全国大会の結果はいかに?

 全米制覇までいくのか?

 わかばの1ヶ月の安静が必要なケガを10日で復帰できたのは、医者の誤診? 20日くらいで復帰なら、わからなくもないのだが。どっちの説得力を取るかの問題か。

 ROCKETSもJETSも最近のパフォーマンスをドラマでは見せていないので、どのくらいのレベルなのか最終回では、じっくり見せてくれると思うので楽しみ。

□福井西高校チアダンス部Rockets
土屋太鳳:わかば役 福井西高校3年
◯土屋太鳳(1995年2月3日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属)

石井杏奈:桐生汐里役 福井西高校3年(2年のときに東京から転校)
◯石井杏奈(1998年7月11日生 LDH所属 E-girlsパフォーマー)

朝比奈彩:栗原渚役 福井西高校3年 陸上部兼任
◯朝比奈彩(1993年10月6日生 生島企画室所属)

大友花恋:榎木妙子役 福井西高校3年 中華料理店“エノキ食堂”の娘
いまのところメガネ着用
◯大友花恋(1999年10月9日生 研音所属)

箭内夢菜:橘穂香役 福井西高校3年 橘建設の社長令嬢でバレエ経験者
◯箭内夢菜(2000年6月21日生 アービング所属)

志田彩良:蓮実琴役 福井西高校3年 日舞の家元の娘
◯志田彩良(1999年7月28日生 テンカラット所属)

山本舞香:柴田茉希役 福井西高校3年 不登校状態だったが
◯山本舞香(1997年10月13日生 インセント所属)

佐久間由衣:桜沢麻子役 福井西高校3年 教頭(木下ほうか)の娘
◯佐久間由衣(1995年3月10日生 プラチナムプロダクション所属)

□福井西高校チアダンス部2年
伊原六花:麻生芙美役 チアダンス部に入ることに
◯伊原六花(1999年6月2日生 フォスター所属 元登美丘高等学校ダンス部)

足立佳奈:梶山カンナ役 麻生芙美とともにチアダンス部に入ることに。
◯足立佳奈(1999年10月14日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属 シンガーソングライター 『高校講座 国語表現』MC)

□チアリーダー部からチアダンス部に加入したメンバー
□福井西高校3年
堀田真由:稲森望役 元チアリーダー部部長
◯堀田真由(1998年4月2日生 アミューズ所属)

福地桃子:芦田さくら役 元チアリーダー部のナンバー2的存在。
◯福地桃子(1997年10月26日生 レプロエンタテインメント所属 哀川翔の娘)

溝口恵:菅沼香役 3年 茶髪のお団子頭
◯溝口恵(1994年7月8日生 イトーカンパニー所属)

坂ノ上茜:樫村恵里 3年 ポニーテール。
◯坂ノ上茜(1995年12月5日生 アミューズ所属)

石崎なつみ:三枝美菜役 3年 短髪
◯石崎なつみ(1993年7月11日生 テアトル・ド・ポッシュ所属)

□福井西高校2年
佐生雪:武藤夕実役
◯佐生雪(1997年4月12日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属)

守屋ことり:大竹真子役
◯守屋ことり(1998年12月09日生 マツ・カンパニー所属)

伊藤有沙:役名不明
◯伊藤有沙(1996年2月10日生)

成瀬亜未:成田愛海役役
◯成瀬亜未(1999年4月17日生 元福井商業高校JETSメンバー)

宮口依里栞:三谷絵里加役
◯宮口依里栞(1996年8月24日生)

八木莉可子:柳沢有紀役 福井西高校2年B組 わかばの隣の席の親友でイラストが得意。
事実上、音響及び衣装担当のチアダンス部サポートメンバー。
◯八木莉可子(2001年7月7日生 エイジアクロス所属)

新木優子:藤谷あおば役 わかばの姉。元JETSのセンター。
あえてチアダンスの指導者を目指して、東京へ行ったが、Rocketsのコーチに就任。
◯新木優子(1993年12月15日生 スターダストプロモーション所属)

□福井中央高校のチアダンス部「JETS」
小倉優香:花房月子役 圧倒的なダンスパフォーマンスとリーダーシップを持っている現役センター。
◯小倉優香(1998年9月5日生 エイジアプロモーション所属)

北川昌弘(きたがわ・まさひろ)
1957年、北海道生まれ。成蹊大学卒業。美女&美少女ウォッチャー。執筆活動やメディアへ出演する一方、各地の芸能イベントでの取材活動を行い、アイドルランキング『T.P.ランキング』の資料収集に従事。1991年〜1992年オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』(フジ)の審査員。1996年〜『ザテレビジョン』ドラマアカデミー賞審査員。

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