山田孝之、ミュージカル『シティ・オブ・エンジェル』で見せた“無謀すぎる挑戦”も難なくことなす驚異の自己プロデュース力

編集部

 俳優の山田孝之がミュージカル界期待のホープ・柿澤勇人とダブル主演で挑むミュージカル『シティ・オブ・エンジェルズ』が9月1日に東京公演の初日を迎えた。上演台本と演出を大ヒット中の映画『銀魂』シリーズを手がけた福田雄一が務めていることで、話題を呼んでいる。

 脚本家・スタイン(柿澤)が生きる現実の世界と、彼が生み出した私立探偵ストーン(山田)の生きるフィクションの世界を交錯させながら、スリリングな物語が進行していくという内容だが、山田は「無謀な挑戦が好きとはいえ、無謀すぎる挑戦は人々を心配させてしまうと学びました。今後は身の丈に合った仕事選びをする無難な俳優として生きてゆくと、何処かの誰かに誓いました」とおどけながらコメントしている。

 山田といえば、かつては映画『WATER BOYS』『世界の中心で、愛を叫ぶ』『電車男』などに出演し、“さわやか”“好青年”“純朴”といったイメージがついていたが、今では凶悪犯やヤクザなど“濃厚”な役を演じることも多い。

「その原点となったのは、映画『クローズZERO』での不良役でしょう。当時の山田は男子高校生の“王道”だけど、どこかアカ抜けず……といった役柄のイメージが強かった。それがいきなりバリバリの不良という真逆の役を演じ、多くの人が『どうした山田?』と度肝を抜かれたわけです。キャラ的にも魅力的なヤンキーを見事に演じ切り、主演の小栗旬さん以上のインパクトを与え、役者としての幅を広げました」(制作会社スタッフ)

 さらに、テレビ東京系のドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズでコメディセンスと変人ぶりを見せつけ、映画『のぼうの城』では“ヒゲぼうぼうの武将”を演じて強烈なインパクトを残すなど、役者としてのイメージは濃くなるばかり。一方、CMでは、缶コーヒー『ジョージア』で様々な労働者の姿で出演し、視聴者をほっこりとさせたり、男性化粧品『MARO』ではスーツ姿のままシャワーを浴びて恍惚とするという男臭さも見せる。

「インスタグラムやフェイスブックでは、『60万円かけて手術したのに失敗して尖らせすぎた鼻』と自身の画像を張りつけて投稿したり、自著『実録山田』を出版した際には、『今更ですが、この本信じられないくらい、くだらないです コンセプトは“投げつけたくなる本”です ※(篠田)麻里子さんに渡したのは本と下心だけです』と投稿するなど、どこまで本気かわからない独特なユーモアを披露。そんな“自己プロデュース力”が奏功し、バラエティ番組などの出演はほとんどないのに、山田は親しみやすい俳優として世間に広く認知されるようになりました」(テレビ誌ライター)

 俳優のプライベートな素顔のイメージは、時に役を演じるときの足かせになることがあると言われる。
しかし、役に影響を与えない自己発信ができ、しかも“素”の自分としてもブレることがない絶妙なバランス感覚があるこらこそ、山田は「無謀すぎる挑戦」も何なくこなしてしまうのだろう。

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