【連載46】人気アイドルの横暴をいなすタレントMの経営手腕!　 芸能人の副業事情とは?

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  古くは、元「ザ・ドリフターズ」の故・荒井注さんが経営しようとしていたカラオケボックスが、建物の設計ミスにより機材が部屋に入らないというコントのようなことも起きている。

  また、某お笑い芸人は、自分の店で番組の打ち上げや、芸人仲間の飲み会を開催するように仕向け、実際に何度か利用させていたが、サービスするどころか、ここぞとばかりに酒や料理の値段を吊り上げ、不明瞭な会計にしたために“ぼったくりの店”という烙印を押されてしまった。

  その後、その店が閉店したのは言うまでもない。

  調子っぱずれの歌声を垂れ流していたアイドルKは満足したのか、知人に別の店に移動するように伝えている。

  Kはだいぶ酔いがまわっているようで、隣の女性にもからみはじめた。
  これだけでも印象は最悪なのだが、上着を羽織り、出口に向かう途中で、見送りに出たMに次の店へ同行するように無茶な要求までしている。
  知人がなだめているが、収まりそうにもない。

  すると、Mはカウンターの中の従業員に手早く指示を出したかと思うと、「では参りましょう」と、Kを先導する形で店を飛び出していった。

  MはKよりはるかに芸歴が長い先輩なのだが、オレは改めてなぜこの店が潰れずに続いているのかがよく分かった。 　

    本日の日直：業界歴16年　ディレクター(フリー)

・「チーム・スパイス」とは… メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタントプロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。