北川昌弘の「美女&美少女的ドラマ独偏批評」その3

石原さとみ『高嶺の花』の見どころはお口クチュクチュシーンと高橋ひかるの眼帯コスプレ

編集部
ドラマの“質”は脚本家で決まるのか、あるいは演出家、プロデューサーで決まるのか? 確かにそれもあるだろう。だが、作品に彩りを添えるのは女性キャストだ! 稀代の美女&美少女ウォッチャー・北川昌弘が送る、女性キャストから見るドラマ評――。

『アンナチュラル』(TBS)が高評価(2018年ナンバーワンドラマの予感も)だった石原さとみがなんと中ワンクールで、またまた連ドラ主演する『高嶺の花』(日テレ)。しかも、今回は特にヒットが難しいと言われる恋愛ドラマに挑む。

 公式HPなどで明言しているが「野島伸司さんの脚本でラブストーリーをやりたい」という念願が叶った形だ。

 かつてはトレンディドラマという恋愛ドラマ全盛期もあったが、それはもうバブル期の話。恋愛ドラマ不振の理由は、今の若者は恋愛に興味がないとか、スマホ、携帯の普及で恋愛ドラマの王道的すれ違いが起きなくなってしまったとか、いろいろ要因はあるのだが、そんな中でまあまま結果が出ているのが“格差恋愛”モノ。

 2001年の大人気女優と普通のサラリーマンの恋を描いた藤原紀香と草彅剛の『スタアの恋』(フジテレビ)とか、2005年の伊東美咲&伊藤淳史の『電車男』(フジテレビ)などはオタク男も感情移入して見れたものだが。

 そうじゃなければ、非恋愛を装った契約恋愛系。古沢良太脚本の杏&長谷川博己の『デート』(2015年/フジテレビ)や、新垣結衣&星野源による『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年/TBS)。そしてちょっとその匂いがするのが、今期の綾瀬はるか&竹野内豊の『母と娘のブルース』(TBS)など。石原さとみも小栗旬相手に『リッチマン、プアウーマン』(2012年/フジテレビ)でITバブル感のある格差恋愛を成功させている。貧乏だったけど東大卒の驚異の記憶力を持つ超能力者ではあったが。

『5→9~私の恋したお坊さん~』(2015年/フジテレビ)も山下智久演じるお坊さんと自分が演じた英会話講師をなんとか格差恋愛に仕立てて成功した印象。

 前振りが長くなって申し訳ない。

 で、今回の『高嶺の花』なのだが、石原さとみは華道の名門『月島流』本家の長女で才能も抜群な主人公・月島もも役。ただ、本人は家元(小日向文世)の先妻の娘で、現在の妻(戸田菜穂)の娘の芳根京子演じる月島なながいる。

 というわけで、結婚して次期家元は妹に譲るつもりが、昨年の11月22日、結婚式の当日に婚約者(三浦貴大)が別の女性(西原亜希)を妊娠させたことが発覚して破談に。

 そのショックなのか、未練なのか、別の女性と結婚した元婚約者にその後も接近してしまい、付きまとい禁止令を出されている始末。

 そして冒頭、またまた彼につきまとって、その妻に通報されて、警察に連行されてしまう。その帰りに、自転車に乗って川に突っ込んでしまい、自転車は壊れ、服は泥だらけになり、駆け込んだのが商店街の自転車店……。

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