人気漫画「不能犯」が松坂桃李主演で実写映画化!
編集部
男の名は宇相吹正、彼こそがSNSで噂の〈電話ボックスの男〉だった。
とある場所の電話ボックスに、殺してほしい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、必ず引き受けてくれるというのだ。
ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故──。
そう、宇相吹の犯行は、すべて〈不能犯〉だった。
今日も、愛と欲望、嫉妬と憎しみを抱えた依頼人が、電話ボックスにやって来る。宇相吹の真の目的は、他にあるとも知らず──。
突如、現代の日本に出現した〈不能犯〉のプロフェッショナル。
その驚異の手口と壮大な目的を描く新感覚サスペンス・エンタテインメント作品。 主人公・宇相吹は、生まれも経歴も不詳、常にスタイリッシュなワインレッドのシャツに、黒スーツをまとい、ある特別な能力で人の心を操る男。
時おり赤く光る瞳と、人の裏の裏まで見透かしたような不敵な微笑が妖しくかつセクシー。
そんな彼が死に追いやる相手は、社会の悪や人間らしい心を失くした者たち。 観る者はいつの間にかアウトローの宇相吹を応援し、彼のキメ台詞「愚かだね…人間は──」にカタルシスを覚えてしまう。 そんな宇相吹に扮するのは、松坂。
松坂にとっては、俳優人生で初めてダークヒーローを演じることになる。
また、監督は、「ある優しき殺人者の記録」、「貞子VS伽椰子」の白石晃士氏が務める。 松坂は、「『不能犯』の作画の神崎先生の『ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-』も読んでいて、好きなタッチ、テイストで、元々気になっていた原作でしたので、今回主人公・宇相吹を演じることになり、とてもうれしかったです」。 続けて、「この作品は、現代版『笑ゥせぇるすまん』のような世界観で、宇相吹という役は、完全な悪者ということではなく、人の欲望や欲求をかなえたりはするけれど、そこに対して何かを問い掛けていく。欲望を満たすことで、その人間にとって本当にそれでいいのかという救いも差し伸べていたりもします。えぐい描写もありますが、原作の良さを残しつつ、よりスタイリッシュで、かつリアリティを追求し、エンターテイメント性を打ち出した作品になっていると思います」と語る。 さらに、「宇相吹は、年齢不詳で謎が多く、不気味さがあるが、世の中に対して疑問を持っていて、どこか共感を得るような人物です。僕自身、ヒーローも悪役も演じたことはありますが、その両方の要素を持った宇相吹のようなダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています。原作『不能犯』の魅力を引き継ぎつつ、いい意味でもうひとつの『不能犯』としてお送りできたらと思っています。ぜひ楽しみにしていてください」とコメントしている。 ©宮月新・神崎裕也/集英社・2018「不能犯」製作委員会