フジテレビで6月16日に放送された人気投票イベントの「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙」の視聴率は、前半5.7%で後半11%と過去最低だった。そこで1位となったSKE48の松井珠理奈には、週刊新潮が「報道NG」の発言があったと報じている。選挙後に記者を集めた囲み取材の際、松井が3位だった宮脇咲良に厳しいコメントを放ったことだ。

「正直言います。全部話しますね。いま1位になったので何も怖くないので。だから本当のことを話します。コンサートで『10年桜』を歌いました。全力で歌ったんですけど、それを見てなんとも思わない子もいました。私のことを先輩だと思ってない子もいるから、1位になったら認めてもらえると思いました。さくらたんには『もっとちゃんと踊って』って言いました。じゃないとAKBが終わるから。でも、それを言ったら、さくらたんは出られなくなっちゃいました。悲しいです」

 記者らの前で松井がこう話したのは、宮脇が上位メンバーらの写真撮影があったときに姿を消していたからだ。その原因が松井の叱咤にあったのかはわからないが、現場はまるで勝者と敗者による明暗のようでもあった。ただ、記者らを驚かせたのは、この発言の中身以上に運営側から報道NGが出たことだった。

 週刊新潮はこれについて、「喋りすぎを怒られた松井は涙を浮かべ」「機嫌が悪くなり、これはこれで大変だった」と伝えたのだが、さらにはネットメディアのモデルプレスが記事にしながら直後に削除したことや、TBSの早朝情報番組『はやドキ!』が問題場面を放送したことも掲載。2つのメディアがNGを無視して報じたことを、新潮は「ウッカリ」としたのだが、実は筆者の取材では、TBSの方は「ウッカリ」ではなかったという話が聞けた。

「局を問わず視聴率が高くない早朝の時間帯だから、みんなあまり知らないようだけど、この『はやドキ!』は業界内ではちょっと知られたチャレンジャーで、スタッフらの制作意欲が高く、問題になりそうな素材でも放送しちゃうことがよくあるんです。そこは責任者が常々『責任はこっちで取るから、面白いものを作ろう』と言っていて、実際に内外から叱られながらも頑張ってきた番組なんですよ。だから、『ウッカリ』なんかじゃないんです。ちゃんとこの番組を見ていたら、他にも意図したようなフライング放送はたくさんありますから」(TBS関係者)

 松井が問題発言を承知で話したことは本来、ファンにきちんと伝えるのがメディアの役目だろう。しかし、弱腰のテレビやスポーツ紙、ネットメディアは横並びでNG通達に従っていたわけだ。そこで『はやドキ!』が決死の放送をしたのだとすれば、「あっぱれ!」な英断だ。

「この番組は無名のアイドルをPR出演させることもあるから、タレント本人の意向を汲んであげることもよくあります。もしかすると松井の思いを理解したスタッフがいたのかもしれません」と前出関係者。

 心配なのは、番組担当者が局の上層部やグループ側からお叱りを受けないかということだが、『はやドキ!』スタッフなら今後も忖度のない報道をしてくれるはずだ。

松井珠理奈“問題発言”をそのまま放送した「忖度なき」TBS『はやドキ!』の英断のページです。エンタMEGAは、エンタメの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!