岩井俊二氏が新山詩織の新曲MVの監督を担当
編集部
当初、新作の制作に向かうにあたり、新山とスタッフの間で打ち合わせをしたところ、新山自身もYouTubeでカバー動画をアップするなど、同じ女性アーティストとして尊敬しているCharaの名前が挙がり、プロデュースをしてもらえないかスタッフを介してラブコールを送ったことから実現した。
曲は、せつなくも、奇跡的なまでに、強く、やさしいピュアな恋心を感じる楽曲になっている。 今月9日に公開されたMV岩井俊二が監督を担当。
新山とCharaとの出会いが、彼女の父親から勧められた映画「スワロウテイル」(1996年公開、監督:岩井俊二)で、初めて聴いた「YEN TOWN BAND」の『Swallowtail Butterfly~あいのうた~』にも魅了された。 今作のサウンドプロデュースでCharaが参加することが決まった後、「スワロウテイル」の運命性がよぎり、ミュージックビデオの監督を岩井俊二にオファーしたところ、デモを聴いた岩井が快諾して今回のタッグが実現したという。 6月に撮影されたMVは新山にとって初めてのワンカット撮影で行われ、歌詞で歌われている主人公の心象風景を10数人の女性キャストとともに表現。
新山の新たな一面を岩井氏が引き出した作品となっている。 岩井氏は、「楽曲を聴いて色々想像力を掻き立てられ、気がつけば頭の中に浮かんだイメージ通りに仕上がった気がします。『さよなら私の恋心』を色々な女性に演じさせるという、やや過剰かもしれない演出がポーカーフェイスな詩織さんとは絶妙な化学反応になる気がしました」とコメント。 一方の新山は、「ずっと憧れていた岩井さんの描く世界に自分がいることが、今でも夢のようです。いつもとは違う、特別な緊張感がありましたが、撮影中『女の子達に寄り添うように』という岩井さんの一言がゆっくり前へと私の手を引いてくれ、気づけば身を委ねるように歩いていました。まるで物語のワンシーンのような、素敵な映像になりました。ぜひ曲と共に、堪能して頂けたらうれしいです」と話している。