最近、某国会議員が秘書を罵倒する音声が話題になっているけど、まさに政界の闇って感じよね。
仕事ができないスタッフを注意するのは当然だけど、あの罵り方は尋常じゃないわ。
しかも、激しい罵倒だけにあらず、ミュージカル調の暴言も飛び出すという、なかなかの芸達者ぶり。
テレビ的にはおいしいキャラクターなんだけど、あそこまで人を人とも思わない精神の持ち主だと、お茶の間には見せられないわよね。
でも、「そんなつもりじゃなかったです」は今年の流行語大賞の有力候補ってところかしら。
芸能人にとって、政治家の秘書的な存在なのがマネージャー。
スケジュール管理から営業、そして現場でタレントがスムーズに仕事ができるような細やかな気配りは、まさに縁の下の力持ちってところよね。
タレントが絶対的な信頼を寄せている人物であることは間違いないんだけど、中には相性が悪いこともある。
不慣れな若いマネージャーなんかだと気配りができず、タレントがイライラしていることもよくあるの。
仕事の確認を怠って、タレントから「こんな話、聞いてない!」と叱責されている人もいれば、他のスタッフとの談笑に夢中で、現場をまったく見ていない人もいる。
当然、担当しているタレントからの信頼をなくし、場合によっては異動ってこともあるわ。
どうしても性格が合わないからという理由で、マネージャーが変わるなんてこともある。
毎日、顔を合わす関係だから、やはり相性って重要よね。
一方で、マネージャーを自分の付き人のように思っているタレントもいる。
芸人さんや役者さんの中には付き人がいる人もいるけど、あれは修行の身だから理不尽なことにも耐えていけるのよ。
近くにいれば学ぶことも多いしね。
でも、マネージャーは会社から指示を受けて、業務をこなすサラリーマン。
だから、本来はビジネスライクにタレントと付き合えば十分なんだけど、何かと彼らをアゴで使う人もいる。
とくに売れ始めたタレントに限って言うことを聞かなかったり、ワガママになる傾向が強いわね。
マネージャーや所属事務所のスタッフがごはんを食べていけるのも、自分のおかげだと言わんばかりの態度でとにかく横柄。
ちょっとでも気にいらないことがあると、すぐにマネージャーを罵倒するのよ。
さすがに暴力を振るうことはないけど、聞くに堪えない言葉のシャワーを浴びせて、精神的に追い込むの。
傍から見ていて、こんな不愉快なことはないわ。
さすがに話題の国会議員ほど、スタッフがコロコロ変わるってことはなかったけど、それでもアタシが知っているだけでも、マネージャーが3人辞めたタレントがいる。
そのタレントの場合、完全な“パワハラ”なんだけど、売れ始めたから事務所も強く言えなかったんじゃないかな。
また、ドラマなんかでも活躍している某若手人気女優は、何かというと所属事務所の社長の名前を出して、自分が社長の“お気に入り”であることをアピールしながら、マネージャーに駄々をこねていたわね。
まあ、こういう性格に問題があるタイプは注意したところで、「そんなつもりはなかったです」っていい訳しそうだけどね。
本日の日直:アシスタント・プロデューサー(業界歴12年)
・「チーム・スパイス」とは…メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタント・プロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。