ジャニーズJr.「大量退所」騒動の背景に“辞めジャニ”の躍進? 7ORDERや岩橋玄樹らの活躍に刺激受けたか

斉木順

 ジャニーズJr.の謎の「大量退所」騒動が波紋を広げている。その背景には、近年の“辞めジャニ”の躍進や、ユニットごと退所して新グループを結成した「7ORDER」の存在があるとの見方が強まっているようだ。

 今月10日深夜、ジャニーズJr.の情報を発信する公式サイト「ISLAND TV」から内龍星、荻野未友治、新藤樹力、前田直樹、中村大輝、中村侑輝、福島海斗、福島北斗の8名のプロフィールが予告なしに削除された。彼らが出演していた動画も見られなくなったため、これまでの同様のケースから考えて退所したとみられている。

 退所したとみられる8人は年齢が22歳から24歳で、一部では新たに適用される“定年制度”が影響したと推測されている。
 
 今年1月、ジャニーズ事務所は「ジャニーズJr.の活動において、満22歳到達後の最初の3月31日までに、活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.としての活動は同日をもって終了する」という新制度を発表。本格的に導入されるのは「2023年3月31日から」とされるが、すでに22歳前後のジャニーズJr.は“リストラ”対象であることを意識し、進退を考えているとされる。

 ジャニーズには、Jr.内ユニットとして人気を高めてデビューを勝ち取るという伝統があるが、今回の8人はいずれもユニットに所属していない、いわゆる「無所属Jr.」だった。このまま活動していてもデビューできる見込みは低く、早いうちに新たな道に進もうと考えても不思議はない。

 また、最近は「山P」こと山下智久や元King & Princeの岩橋玄樹らがジャニーズ退所後早々、海外やSNSなどの新たなフィールドで活動を開始、それまでネガティブな印象があった「退所」という言葉のイメージが変わってきた。

 さらに、ジャニーズJr.のまま退所したメンバーたちで結成された人気グループ「7ORDER」の存在も大きいとされる。ジャニーズJr.内ユニット「Love-tune」として活動していた7人の退所が2018年11月に発表され、その約半年後にユニットのメンバーそのままで結成した新グループだ。

 同グループは今年1月にメジャーデビューを果たし、それと同時に日本武道館ライブを敢行。今月23日から、初の全国規模ツアー「7ORDER 武者修行TOUR 〜NICE “TWO” MEET YOU〜」の開催も決定している。明らかにジャニーズ時代より人気も注目度も高まっており、これが22歳前後のジャニーズJr.たちに刺激を与えた可能性は高い。

 今回退所した8人が同じように新グループを結成するのかはわからないが、デビュー組のバックで踊るだけの「無所属Jr.」のままでいるよりも「外で羽ばたいてほしい」と彼らの選択を支持するファンは多そうだ。

 新制度の導入や“辞めジャニ”たちの活躍で大きく変化した環境。今回の一斉退所は序章に過ぎず、これからジャニーズJr.が続々と退所していく可能性もありそうだ。
(文=斉木順)

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