伊藤沙莉、メイン支持層は50代!? 『上半期ブレイク女優』で“年上人気”が浮き彫り

斉木順

 オリコンが毎年恒例の『2021年上半期ブレイク女優ランキング』を30日に発表した、「主演級」の納得の顔ぶれが並ぶなか、バイプレイヤーとして存在感を発揮している伊藤沙莉の躍進に注目が集まっている。

 今回のランキングで「ブレイク女優」の1位になったのは、ドラマでの怪演やバラエティでの“あざと可愛さ”で話題を呼んだ松本まりか。上半期の活躍をみれば、これは誰もが納得といえる結果だろう。また、3位に元欅坂46の平手友梨奈、4位に中条あやみ、5位に小芝風花、6位に古川琴音、7位に田中みな実、8位に福原遥、9位に乃木坂46・山下美月、10位に高橋ひかるが入った。

 その中でもとりわけ注目度が高いのが、2位にランクインした伊藤だ。

 昨年のブレイク女優年間5位からのランクアップで、特徴的なのは世代別の投票結果。10代ではランク外、20代では5位、30代では3位とそこそこレベルなのだが、40代は2位、50代で1位となっており、中高年の男女から非常に支持が高いことが判明した。

 投票した視聴者からは「特徴的なハスキーボイスがすごく印象に残って、彼女が出演していると見てしまうから」(40代・女性)、「『大豆田とわ子』のナレーションもとてもよかった」(50代・女性)、「ドラマ、CM 、ナレーション。とれも彼女独特の持ち味が発揮され、稀有な存在だと思う」(50代・男性)といった声が上がり、27歳の彼女にとってパパ・ママ世代に近いような年上の男女から絶賛されている。

 伊藤といえば、2005年に放送されたドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)で志田未来が演じる女子生徒をターゲットにするイジメっ子役で注目され、以降はバイプレイヤーとして多くの作品に出演するも、今ひとつ弾けきれない時期があった。

 しかし、本人にとってコンプレックスだったというハスキーボイスが唯一無二の個性となり、女優としての需要が急騰。CMにも引っ張りだこになり、先日最終回を迎えたドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)で個性的なナレーションを披露したことも話題を呼んだ。

 また、2017年の映画『獣道』で元ヤンキーで風俗嬢から売れっ子のセクシー女優に転身する女性を演じたり、昨年公開の主演映画『タイトル、拒絶』で風俗店の従業員として店の女性たちを見守る役柄を務めたりと、大胆な作品にも挑戦できるようになった。

 発売中の「週刊文春」(文藝春秋)では、イジメっ子から風俗嬢、地味めの脇役まで幅広くこなす彼女の人気の秘密について「こういう役選びは、有村架純、吉岡里帆、川口春奈といった同世代の主演格女優にはなかなかできない」と指摘。役選びの振り幅の大きさがオファー急増の要因のひとつになっているようだ。

 10代・20代からの人気はアイドル的な支持であることが多く、入れ替わりも激しい。しかし、伊藤の場合は年上世代からの支持が中心とみられ、安定した長い活躍が期待できそう。主演から個性的な脇役、声を生かした役柄まで、今後の日本のドラマや映画に欠かせない存在となりそうだ。
(文=斉木順)

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