伊藤健太郎、1年足らずで復帰宣言&ファンクラブ設立が物議…「待ってました」「応援できない」と賛否

斉木順

 昨年10月にひき逃げ事故(不起訴処分)を起こして芸能活動を自粛していた俳優の伊藤健太郎が、24歳の誕生日を迎える今月30日に公式ファンクラブを発足させ、活動を再開すると発表した。待ちわびていたファンから温かい声が寄せられる一方、ネット上で厳しいコメントが飛び交うなど賛否を呼んでいる。

 伊藤は9日、自身のTwitterとInstagramで「【お知らせ】伊藤健太郎オフィシャルファンクラブ『GOLONDRINAS(ゴロンドリナス)』を発足いたします」と発表。サイトのオープン日は今月30日で「入会特典として会員様限定雑誌やチケットの先行予約、ファンクラブイベントの開催など、数々の特典をご用意しております」と説明した。

 さらに、ファンクラブ発足に伴って、東京・表参道で写真展を開催する予定とのこと。「会員申し込み、写真展に関する詳細は改めて後日お知らせさせて頂きますので、今しばらくお待ちください」と結び、水色のシャツ姿で正面を見据えた伊藤の最新ショットを添えている。

 これにネット上のファンからは「ずっと待ってました!」「健太郎くん、おかえり!」「がんばれー、やっぱり健太郎くんの演技観たい!「相変わらずイケメンで安心した」などと温かい声が多く寄せられている。

 だが、その一方で辛辣な意見も多数。ネット上では「あれから1年もたってないのにガッツリ復帰されても…」「ファンクラブと写真展って、やっぱり俳優復帰は難しいのかな」「まずファンクラブ設立というのが生々しい」「復帰は自由だけど応援する気にはなれない」といったコメントが飛び交っている。

 批判を浴びている伊藤だが、それなりに復帰への手順は踏んできたはずだった。今年4月下旬に「週刊新潮」(新潮社)で『「伊藤健太郎」一生かけて償う覚悟です』と題したインタビュー記事に登場し、事故の状況から反省の思い、CMや作品の降板による賠償金の額まで赤裸々に語った。

 続けて、5月初めにTBSのインタビュー取材に応じ、当時の状況を振り返って「なんですぐ車を停めて救急車や警察を呼べなかったのかと悔やんでいます」「(手錠をかけられた瞬間は)夢なら覚めてくれって、ずっと思ってました」などと告白。「約8億円」と報じられた賠償金の総額についてほぼ事実と認め、今後復帰することで「働いて返していきたい」と決意を語っていた。

 さらし者になること覚悟し、週刊誌やテレビでインタビューを受けた伊藤。事件が不起訴処分になったこともあり、これで十分に“みそぎ”になったとの意見もあった。

 ところが、ネット上では「他人事みたいで反省してなさそう」「逃げたつもりはなかったって言い訳してるのがよくない」などと批判的な声が根強く残っている。この世間のモヤモヤが解消できないうちに「復帰宣言」となったことで、反発が強まっている可能性がありそうだ。

 芸能人にとって、もっとも手堅い収入源となるのがファンクラブ。それを最初に持ってきたのも印象がよくないかもしれない。まずファンクラブを設立して足固め……という気持ちは理解できるが、どんな端役であろうと、先に本業の俳優として復帰するのが筋のような気もする。

 だが、実際問題として事務所が肩代わりしたともいわれる「約8億円」を返していくとなるとそんな悠長なことは言っていられず、1年足らずでの復帰とファンクラブ設立も理解できるという見方もある。

 いずれにしても、復帰後も伊藤はしばらく「いばらの道」を歩んでいくことを覚悟しなくてはならなさそうだ。
(文=斉木順)

<ライタープロフィール>
雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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