King & Princeの7枚目のシングル「Beating Hearts」（5月19日リリース）のMVが14日にYouTubeで公開され、最先端技術を使った豪華な映像がファンの間で物議を醸している。
UHA味覚糖「ぷっちょ」のCMソングに起用されている「Beating Hearts」は、ダンサブルでファンキーなナンバー。メンバーのキレのあるクールなダンスが見どころだ。
今回のMVでは、60台以上のカメラが被写体を360度取り囲んで一斉に撮影する、“ボリュメトリックキャプチャ”という最先端の技術が採用されている。これにより自由自在なカメラワークが可能になり、さまざまな角度からKing ＆ Princeの魅力を堪能できることになる。
ネット上では「今までにないCGのMV素敵だよね もう見れば見るほどカッコイイ」「フルCG凄かった ビジュも最高」という声が上がる一方で、「ダンスに力入ってるのに、ほとんど見えない…」「メンバーの姿が見えなさすぎ…ティアラはこういうの求めてないよ」（ティアラはファンの愛称）と不満の声もある。
実際、CGで作られた黒い“もや”のようなものでメンバーの姿が隠れてしまったり、カメラワークにおいてもメンバーが見えないほど離れたり、高速で移動したりを繰り返すため、振付が確認できないシーンも目立つ。「メンバーをじっくり見たい」というファンには物足りないのかもしれない。
ただ、今回公開された動画はYouTube用に作られたショートバージョンで、フルバージョンでは印象が異なる可能性もある。フルバージョンはDVD付きの初回盤に収録されており、多くのファンが「早く完全版が見たい」と心待ちにしているようだ。
デビュー当時は“王子様キャラ”を前面に打ち出していたKing & Princeだが、近年はアメリカでダンス修行をするなど実力派アーティスト路線を強化させている。メンバーをアイドル目線で応援するファンとレベルの高さをアピールしたいKing & Princeの間に、多少の相違が生じてしまうのは仕方ないことなのかもしれない。
（文＝北河花）
＜ライタープロフィール＞
『人間・失格～たとえばぼくが死んだら～』（TBS系）の堂本剛に衝撃を受けて以来のジャニーズウォッチャー。大野智主演『世界一難しい恋』（日本テレビ系）の続編放送を夢見ながら執筆中。
