世間を騒がせた「多目的トイレ不倫」によって活動自粛中のアンジャッシュ・渡部建が、ゴールデンウイークに放送される『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のスペシャルで復帰する予定だと報じられ、ネット上で物議を醸している。
15日付の「現代ビジネス」(講談社)が『日テレ「行列」で進む「渡部建復帰計画」の「リアルな話」』と題して伝えており、同記事によると日テレ側が「謝罪3時間SP」(仮題)と冠したスペシャルに渡部を出演させようとしているという。
昨年末、渡部は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の年越し特番『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』(同)で復帰する予定と伝えられ、先日はその台本が流出する騒動もあった。しかし、同12月に開いた渡部の釈明会見が大失敗に終わったことで、収録されながらも「お蔵入り」が決定したとされている。
だが、それで終わらずに復帰へ向けた動きは続いており、先日は渡部が東京・豊洲市場で額に汗して働いていると報じられ、ネット上で「もう許してやって」「十分に反省したはず」などと同情論が沸き起こっていた。
同記事によると、キーマンとなっているのは『ガキ使』と『行列』の双方で総合演出を務める高橋利之氏。記者が『行列』での渡部の復帰について質問すると、高橋氏は「あなたが考えている通りになると思います」と軽く笑いながら答えたという。
かつて渡部は『行列』のレギュラーを務め、公私にわたって仲のいい高橋氏が復帰に尽力していたとみられる。一時、渡部が『24時間テレビ』(同)で復帰するという仰天情報が伝えられたこともあったが、そんなウワサが流れたのも高橋氏が同番組の演出にかかわっていることに起因している。
収録まで済ませていた『笑ってはいけない』での復帰が叶わなかったとなれば、あとは“古巣”の『行列』しかない……となるのは自然な流れ。時期的にもゴールデンウイークは新型コロナの感染拡大状況や東京五輪・パラリンピックをめぐって世間が慌ただしくなっていると予想され、意地悪な見方をすれば「ドサクサ紛れ」を狙うこともできる。
しかし、ネット上では今回の報道に対して厳しい意見が多数。「嫌悪感はまだ消えない」「テレビ局が復帰させようとしてもスポンサーが嫌がるのでは」「ベッキーが『イッテQ』に戻れなかったのに渡部が復帰できるのはおかしい」といった声が飛び交い、Yahoo!ニュースに寄せられた4000件以上のコメントの大半が批判的なものとなっている。
前述したように同情論が少なからず沸き起こっていたが、それを上回るほどの拒絶反応があるのも事実。だが、復帰の舞台として『行列』に的が絞られたのは復活への「前進」とみることができそうだ。
(文=斉木順)
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