雨上がり決死隊の蛍原徹が、2日深夜に放送されたトークバラエティ番組『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京系)に出演。相方・宮迫博之の存在の大きさについて本音を吐露したことが反響を呼んでいる。
番組では、芸人として「死ぬまで安泰と思った瞬間」の話題になったが、それに蛍原が実感を込めて「何が起こるかわからんからね」「一生(安泰)なんてない」とコメント。続けて「自分で言うのもなんやけど、もう本当に宮迫のおかげで今があるわけよ、間違いなく。ほんで、その間違いない人がおらんようになるわけ。俺なんか、もう逆にどうしたらええねん」と、宮迫と共演できない現状について本音を告白した。
さらに、蛍原は自分が“じゃない方芸人”であるとしたうえで、他のコンビについて「若林も最初は春日(俊彰)のじゃない方、博多大吉先生とかフットボールアワーの後藤(輝基)とかもじゃない方やったけども、しっかり実力があるから結局はガッといく」と指摘。しかし、自身については「俺はずっと“じゃない方”なんよ」と弱音を吐き、暗に「隣に宮迫がいないと…」という思いを示した。
前週も、収録の前日に宮迫から電話があったことや昨夏に2人きりで会ったことを同番組で明かしていた蛍原。「闇営業」騒動以降、ここまではっきりと宮迫に言及するのは珍しい。蛍原の偽りのない本音に対し、視聴者からも「ふたりそろった雨上がりが見たい!」「やっぱりホトちゃんの隣には宮迫がいないと」「相方への信頼と愛情を感じる」といった声が寄せられている。
しかし、現実は甘くはないようだ。宮迫の最大の目標となっているのは、コンビの冠トーク番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)への復帰。だが、同局は2日に報道陣の質問に書面で答える形で、宮迫の復帰について「現在のところ、予定しておりません」と明言した。
また、テレビ復帰するなら吉本興業に戻るのが一番の近道となるが、同社の大崎洋会長は2月に写真週刊誌のインタビューで「いや、もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって」などと発言。テレビ局への圧力を否定しながらも、1月に自身のYouTube動画で「吉本に戻りたい人」とアピールしていた宮迫に対する“絶縁宣言”ともとれるコメントを残した。
吉本興業のトップが「出戻り」を拒否し、テレビ局が「復帰は予定していない」と明言しているとなると、状況としてはかなり厳しい。蛍原の思いとは裏腹に、今後もしばらく宮迫の主戦場はYouTubeになりそうな気配だ。
(文=斉木順)
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