TOKIO・長瀬智也が主演を務める連続ドラマ『俺の家の話』(TBS系)の第6話が2月26日に放送されました。
家族に内緒で覆面プロレスラー・スーパー世阿弥マシンとして活動しつつ、能楽の人間国宝である父・観山寿三郎(西田敏行)の介護と『観山流宗家』の跡取り修行に奮闘する主人公・寿一(長瀬)の姿を描いた同ドラマ。
前回、福島県にあるスパリゾートハワイアンズへ家族旅行をすることになった観山家ですが、寿三郎が千葉県・柏市で車を停めるよう言い出し、寿一だけを伴って10年前に男女の関係にあったという望月ちはる(田中みな実)の元を訪問したところで終了となりました。
そのちはるは以前、能に関するブログを世界へ向けて発信していたものの、現在は結婚しオーガニックファームを経営。幸せそうに暮らしているのですが、寿三郎は過去の交際について申し訳なく思っているらしく、謝罪の意味を込めて能の面を渡します。
ところが、その能面はオークションに出せば100万円の価値があり、そのことを後で知った寿一はショックが隠せません。
今回の家族旅行を元カノへの“謝罪行脚”と位置付けている寿三郎は、その後もかつて交際した女性と面会。すっかりペースを狂わされた寿一はストレスをため込み、スパリゾートハワイアンズに到着したところで遂にキレてしまいます。
そんな中、スーパー銭湯を回るムード歌謡グループ・潤沢のメインボーカル・たかっし(阿部サダヲ)と出会った寿一は、ひょんなことから営業のステージに飛び込み参加することに。
ところが、たかっしのステージが盛り上がるのを目の当たりにした寿一はしり込みしてしまい、ステージに出演することを辞退しようとしますが、潤沢の他のメンバーが交通事故に巻き込まれてしまったため、弟の踊介(永山絢斗)、腹違いの弟・寿限無(桐谷健太)とともにその代わりを務めることになります。
そして無事に出番を終えたところで寿三郎が姿を現し、死が近づく自分の人生を肯定的に歌う名曲『マイ・ウェイ』をステージ上で熱唱。すったもんだはあったものの、寿一と寿三郎の仲が元に戻り、家族旅行の素敵な思い出ができたところで終了となりました。
“謝罪行脚”を恥と捉える寿一に対し、残された時間が少ない寿三郎は外面など気にしてはいられず、さらに寿一は親孝行したい気持ちはあるものの、ワガママな態度につい苛立ってしまい、寿三郎は寿一に感謝の気持ちがあるものの素直に言葉にできずと、今回は親子のチグハグな想いが描かれる回となりました。
次回は、息子・秀生(羽村仁成)の親権を巡って元妻・ユカ(平岩紙)との間でバトルが勃発と、寿一の心労は続くことになりそうです。次週の放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=佐久間泰造)
<プロフィール>
高校卒業後、劇作家を目指し上京。舞台、映画、ドラマのレビューを中心にエンタメ系ライターとして活動中。メタボがちょっぴり気になる30代独身男。