とんねるずの石橋貴明が、18日に放送されたバラエティ番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演。嵐の櫻井翔と約10年ぶりに共演し、嵐のブレイクのきっかけのひとつとなった“下克上コント”の誕生秘話を明かした。
嵐は、石橋と中居正広が司会を務めていた同局系の音楽番組『うたばん』に30回も出演。ジャニーズ事務所は先輩・後輩の上下関係がしっかりしている印象があるが、それを逆手にとって、石橋が大野智に耳打ちし中居へタメ口で失礼なことを言わせて乱闘状態になる“下克上コント”が大ウケ。バラエティにおける嵐のブレイクの大きなきっかけとなった。
今回の番組では、櫻井が嵐の「恩人」ともいえる石橋とサシ飲みトーク。櫻井が“下克上コント”の誕生の経緯を尋ねると、石橋は「もともと台本になかった」とアドリブであったことを告白。続けて「俺からすると、なんか匂ったんだよ。大野くんが。スタジオで(大野は)あんまりしゃべらなかったじゃん。でも、絵とか描いてもすごくうまいし、この人は『角度を変えてみたらすごく面白くなるんじゃないかな』って感じてた」と語り、大野のキャラクターに魅力を感じていたことで生まれたものだと明かした。
また、石橋によると、ジャニーズの後輩グループが番組に来ると中居が普段よりもしゃべるので「収録が長くなる」のだという。そういった中居への“恨みつらみ”を「大野くんに代弁してもらおう」という意図もあったそうで、石橋は「中居くんがひとしきり先輩風を吹かせた後に『そんなこと言ったって、お前、口パクだろ?』って入れると面白い」と当時を振り返った。
一方、櫻井は「大野じゃない他のメンバーだったら(下克上コントをやるのは)ちょっとしんどかった」と正直な思いを吐露。「席順の妙もありましたけど、貴さんが大野に耳打ちするっていう……大野のキャラあってのもの」とも話し、石橋も「大野くん、なんかいいんだよね」と同意していた。
今年に入ってから大野が芸能活動を休止していることもあり、嵐のメンバーが彼の名前を出してトークすることに大野ファンが反発するケースが多発。一部では、ネット上で「大野くんを都合よく利用するな」「名前を出してほしくない」といった声まで上がっていた。
しかし、今回の石橋と櫻井のトークに関しては「貴さん、本当にうれしいお言葉」「櫻井くんも、きっと他のメンバーも『大野くんだから成り立っていた』って思ってくれてたんだろな」「貴さんが嵐のチームワークをほめてくれたのも嬉しかった」と感謝のコメントが多数寄せられている。
遠くない将来、大野本人が石橋と“下克上コント”を語り合う機会はあるのだろうか。
(文=斉木順)
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