芳根京子に新たな追い風! 7年ぶりに映画単独主演、『きみセカ』でもインパクト残す

新城優征

 女優・芳根京子が7年ぶりに長編映画で単独主演を務めることが発表された。以前から演技力が高く評価されているだけに、早くも期待の声が多く上がっている。

 世界3大SF文学賞を制したケン・リュウの短編小説「円弧」が実写映画化されることが9日に発表された。『Arc アーク』というタイトルで6月25日の公開を予定しており、芳根が主演を務め、『愚行録』や『蜜蜂と遠雷』で知られる石川慶氏が監督を務める。

 芳根が演じるリナは、世界で初めて不老不死の処置を受け、30歳の姿のまま永遠の人生を生きる女性という難役。監督は「役とともに本当に生きることができる芳根さんと、この映画を作れたことは自分にとって大きな幸運」としており、ネット上からも「適任だと思う。きっと代表作になる」「一気にトップクラス女優の仲間入りするのでは」という声が上がるなど、早くも期待が高まっているようだ。

 13年にフジテレビ系ドラマ『ラスト・シンデレラ』で女優デビューした芳根は、翌年、NHK連続テレビ小説『花子とアン』で朝ドラ初出演を果たし、15年には『表参道高校合唱部!』(TBS系)で連続ドラマ初主演にして「第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の主演女優賞に輝いた。16年には『べっぴんさん』(NHK)で朝ドラヒロインを務め、全国区の知名度も手にしている。

 順風満帆に見えるキャリアの裏では、主演ドラマの視聴率が低いとネガティブな話題も付きまとったが、19年には『チャンネルはそのまま!』(北海道テレビほか)で主人公を好演。同作は、同年の「日本民間放送連盟賞」テレビ部門でドラマとして史上初めてグランプリに輝くなど絶賛され、改めて芳根の女優としての評価を高めた。

 その演技力は年を追うごとに磨きがかかっているとの声も多く、11日に公開されたばかりの映画『ファーストラヴ』では、父親殺しの容疑をかけられながら真意のつかめない言動を繰り返し、北川景子演じる公認心理師を翻弄する女子大生を見事に演じ切り、北川や堤幸彦監督から「“お芝居オバケ”と言っていいぐらい天才女優」「涙の魔術師」などとベタ褒めされている。現在放送中の『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)での演技も強烈だったと話題だ。

 さらに役所広司主演の映画『峠 最後のサムライ』の公開も6月に控えているほか、4月からは主演ドラマ『半径5メートル』(NHK)も始まるなど、今年は上半期だけでも出演作が目白押し。2021年は、芳根が“若手実力派”ではなく、日本屈指の女優と呼ばれるようになるターニングポイントとなりそうだ。

(文=新城優征)

<ライタープロフィール>
ドラマ・映画好きの男性ライター。Netflix配信の海外ドラマなどの取材経験もあり。とある現場で間近で見た山Pの美しさが忘れられない。

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