視聴率ダウンも… 西田敏行の“おとぼけ演技”が涙と笑いを誘う! 『俺の家の話』第3話への声

佐久間泰造

 TOKIOの長瀬智也が主演を務める連続ドラマ『俺の家の話』(TBS系)の第3話が2月5日に放送され、平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントダウンとなってしまった。

 全国に1万人以上の門弟をもつ能楽の『観山流宗家』の長男として生まれた観山寿一(長瀬)は、人間国宝である父・観山寿三郎(西田敏行)との確執から17歳の時に家を出て大手プロレス団体に入門。その後は1度も実家へ帰ることなく、42歳までリングに立ち続けていた。

 ところがある日、寿三郎が危篤状態であると知り、命は取り留めたものの下半身に麻痺が残るため、その介護をしつつ跡取り修行をすることを決意。しかし、プロレスラーを辞めたことでお金に困り、臨時でリングに復帰したところ、家にひとり残してしまった寿三郎が倒れて……というところで前回は終了となった。

 幸い、寿三郎の命に別状はなくすぐに退院。さらに、認知症のテストで『要介護1(日常生活において部分的な介護が必要。最も重度な状態は要介護5)』だったのが、『要支援2』へと1ランクだけ快方へ向かい、家族はよろこぶのだったが……

 婚約者で介護ヘルパーの志田さくら(戸田恵梨香)とふたりきりになると、「死にたくない」と本音を吐露。寿一らと一緒にいるときの飄々とした姿とは異なる一面を見せたことで、「一気に現実を突きつけられたようで泣けてくる」「自分にもいつかこういう時がくると思うと胸が痛い」などと、視聴者の感情を揺さぶった。

 その反面、さくらとともにプロレス会場を訪れた際、家族に内緒で覆面レスラー・スーパー世阿弥マシンとして闘う寿一とトイレでばったり会ったときには、覆面マスクをしている寿一に気づかず挨拶するというおとぼけ演技も見せるなど、その緩急は巧みだ。

 ただ、試合を観戦したことによって寿三郎は、「スーパー世阿弥マシン」の正体が寿一だと気づいたのかもしれない。寿三郎は幼少期から能の稽古において寿一を褒めたことがなく、跡取り修行を始めてからも“体幹の悪さ”を厳しく指摘していた。

 ところが寿三郎は、能の動きを取り入れた「スーパー世阿弥マシン」のことを「体幹がいい」と寿一の前で褒め、「能をやればいいのに」と絶賛。今回は寿一が“能とプロレス”どちらを続けるか悩む回だったため、「面と向かっては言えないけど、寿一の能の才能を認めているのでは?」と憶測する声も寄せられている。

 終盤では、寿三郎が終活プランを書いた『エンディング・ノート』に「もう一度舞台に立ちたい」と書かれているのを寿一が目にし、心が動かされる場面もあったが、今後、この親子関係はどう変化していくのか次週以降も見逃せない展開となりそうだ。
(文=佐久間泰造)

<プロフィール>
 高校卒業後、劇作家を目指し上京。舞台、映画、ドラマのレビューを中心にエンタメ系ライターとして活動中。メタボがちょっぴり気になる30代独身男。

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