Snow Man&SixTONESがキンプリを猛追… 「タッキーお気に入り」と「ジュリー氏管轄」でグループ戦略に大きな差

斉木順

 嵐が昨年いっぱいでグループ活動を休止したことで「ポスト嵐」の選定が急務となっているジャニーズ事務所。故ジャニー喜多川さんの秘蔵っ子たちで結成されたKing & Princeが最右翼とされていたが、それを飛び越して後輩グループのSnow ManとSixTONESが「ポスト嵐」に選ばれそうだと話題になっている。その背景には、ジャニーズ事務所内の「派閥」が関係しているとみられているようだ。

 ジャニーさんの他界後、滝沢秀明副社長がジャニーズJr.を統括する立場になった。1月31日付の「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)によると、滝沢氏が真っ先に取り組んだのが「長年自身のバックダンサーを務めてきたSnow Manを売り出すこと」だったという。

 その売り出し戦略として、6人体制だった同ユニットにラウール、目黒蓮、向井康二を移籍させて9人に増強。さらに、ジェシーや京本大我、松村北斗らJr.でありながら人気抜群のメンバーがそろっていたSixTONESとの“合作”で同時CDデビューを果たした。

 この滝沢氏の戦略はピタリと当たり、デビューシングルは大ヒット。Snow Manは、デビュー直後に冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)が放送されるなど快進撃を開始した。さらに、SixTONESも続々とCM起用が決まったり、メンバーがドラマやバラエティで活躍するなどすさまじい勢いを誇っている。

 一方、King & Princeは絶大な人気を誇りながら「冠レギュラー番組がない」という状況が続いている。業界内では、嵐のグループ活動休止に伴って終了する冠番組の後を受け継いで「キンプリの番組が始まる」という情報が流れたことがあった。しかし、結局は櫻井翔や相葉雅紀がソロで出演する後継番組に落ち着いてしまった。

 こうした状況から「ポスト嵐はSnow ManとSixTONESになるのでは」といった憶測が飛び交う状況となっているのだ。

 その背景には、ジャニーズ事務所内の「派閥」があるとも推察されている。前述したように、
Snow ManとSixTONEは滝沢氏のお気に入りグループ。滝沢氏は実質的にジャニーズの現場を取り仕切っているといわれ、その彼が猛プッシュしているのであれば優遇されるのは必然だ。

 King & Princeはジャニーさんの秘蔵っ子グループだったこともあって、メリー喜多川名誉会長やその娘の藤島ジュリー景子社長の「管轄」といわれている。だが、メリー氏は高齢なこともあって引退状態にあり、ジュリー氏も現在は経営に専念して現場から離れているとされる。その結果、Snow ManやSixTONEに比べてグループの売り出し戦略がおろそかになっているとみられているようだ。

 Snow ManとSixTONESは、かつてジャニーズが封印していたネットを使ったプロモーションを大々的に展開。それぞれYouTubeで公式チャンネルを開設し、デジタルネイティブ世代に効果的にアピールしている。だが、King & Princeはジュリー氏の「管轄」だったこともあってか旧来の売り出し戦略のまま、動画の独自配信などはしていない。

 いくらKing & Princeがジャニーズ内で抜群の人気を誇るといっても、いまだ冠レギュラー番組が実現していないことからもわかるように一般層からの認知度はそこまで高いとはいえない。そんな状況で今の時代に大事なネット戦略が不十分となれば「後輩グループに追い抜かれるのでは…」と危惧する声が上がるのも無理ないところだ。

 このままKing & Princeは経営陣の世代交代に翻弄され、Snow ManとSixTONESに猛追されることになるのか。いずれにしても、そう遠くないうちに「ポスト嵐」としてジャニーズを背負うグループが明らかになりそうだ。
(文=斉木順)

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雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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