武尊VS那須川天心、“夢のカード実現”報道にファン歓喜も… 武尊「王者陥落」で白紙の可能性も?

大西かずや

 長い間、プロ格闘家やファンの間で「どちらが強いのか?」と熱い議論を呼んできた夢のカード『武尊VS那須川天心』戦だが、1月29日発売の週刊誌「FRIDAY」(講談社)が「二人の対決は今年6月に東京ドームで行われる予定」と報じたことで、格闘フリークを歓喜させることになった。

 現在29歳の武尊はアグレッシブなファイトスタイルを武器に、K-1 WORLD GP史上初の3階級制覇を達成。現在はスーパーフェザー級のベルトを保持している。

 一方、現在22歳の那須川は2014年にプロデビューして以降、現在も無敗を誇り、『RISE』と『ISKA』のふたつの格闘技団体において2階級制覇を達成。抜群のスピードとテクニックから“神童”や“キックボクシング史上最高の天才”などと称されている。

 このふたりに関しては、それぞれの主戦場で圧倒的な力を誇るため、以前から「頂上決戦を!」と要望する声が寄せられ、本人たちもその意向を示していたが、各団体の看板選手ということもあってか実現せず、ネット上では「やるやる詐欺」と揶揄する声も飛び交っていた。

 ところが、昨年大みそかに行われた格闘技イベント『RIZIN.26』の試合会場に武尊が突如現れ、那須川の勝利後にリングサイドで両者が挨拶を交わしたことで流れが急変。同誌によれば、武尊が求める「中立的なリング」でドリーム・マッチが実現する可能性があるというのだ。

 これに伴い、“勝敗予想”が再び盛り上がりを見せているが、武尊は左拳の骨折やコロナ禍による大会延期などが重なり、昨年3月に行われた試合以来、本番から遠ざかっており、不利な状況といえる。

 また、3月に予定されているK-1スーパーフェザー級タイトル・マッチの相手であるレオナ・ペタスは“石の拳”の異名をもつ強敵。1月28日にYouTubeチャンネル『ABEMA 格闘CH』上で公開された動画では、『武尊VS那須川』で格闘技界が盛り上がっていることを知りつつ、「みんなの夢は僕がぶっ壊しますよ。そこはしっかりと空気を読まずにぶっ壊させてもらいます」と強気な発言をしている。

 武尊がライバルにばかり気を取られているとしたら、レオナに粉砕されて王者から陥落し、再び故障して那須川戦が白紙に……という事態にもなりかねないかもしれない。

 さらに、那須川は武尊よりも1階級下のフェザー級が適正体重のため、細かなルールがどう決められるのかにも注目が集まる。「FRIDAY」によれば、K-1とRIZINの両団体が話し合いを前向きに進めているとのことで、ぜひとも実現を期待したいところだ。
(文=大西かずや)

<ライタープロフィール>
 大学卒業後、広告業を経てライターに。映画、ドラマ、音楽、その他諸々についてWebメディアを中心に執筆を手掛けている。

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