TOKIO・長瀬智也「何も満たされてない」と告白… ジャニーズ退所を残念がっていたファンを納得させた言葉

斉木順

 3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所するTOKIOの長瀬智也が、自身の現状について「今でも売れたとは思ってない」「何も満たされてない」などと告白。「ジャニーズ」の看板を外して勝負したいという表現者としての思いが感じられ、退所を残念がっていたファンたちを納得させるほどの説得力ある言葉として話題を呼んでいる。

 長瀬は、6日に放送されたレギュラー番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演。関ジャニ∞をゲストに迎えて「売れたと思った瞬間」についてトークする中、長瀬は「正直、今でも売れたとは思ってないかな。何も満たされてない」と語った。

 25年以上にわたって芸能界の一線級で活躍してきた長瀬が「売れたと思っていない」と発言したことで、後輩である関ジャニ∞メンバーたちは驚愕。長瀬は「何にも満たされてないから、逆に怖い。何がゴール何だろう?みたいな」と胸の内を明かしつつ、「売れたって思っちゃうことが怖いのかもしれない。やることがなくなっちゃう」と続けた。

 さらに、長瀬は売れる基準について「視聴率なのか、(CDなどの)売り上げなのか、レギュラーの本数なのか…」と例を挙げつつ、「でも何かそうじゃない、ってことだけは自分の中で分かっていて」と、一般的な基準では自身が満たされることはなかったと告白。「やっぱり自分の中で満たされるっていうことは、自分の作るものに対してのハードル、なのかなぁ」と話し、納得のいく作品を生み出すことが「満たされる」ことにつながるという持論を展開した。

 TOKIOで長年苦楽を共にしてきた松岡昌宏は「長瀬の場合は満足させられるのは他人じゃなくて、自分でしか満足させられない」と、長瀬の思いを汲みながら指摘。他のメンバーたちも「長瀬っぽい」と理解を示していた。

 昨年8月に配信された「文春オンライン」(文藝春秋)の記事では、長瀬が退所発表に際して映像関係者に「やっとこれでプロ同士の仕事になりますね」といったメッセージを贈っていたことが明かされている。さらに、長瀬はずっと「結局ジャニーズは音楽にしても芝居にしても“本業”じゃないから、いまいちピンときてくれないんですよね」というグチをこぼしていたそうで、ジャニーズタレントとして色眼鏡で見られることに葛藤があったようだ。

 もちろん、ジャニーズ所属だからこそ多くのチャンスを得ることができたのも事実だろうが、40代となってより真摯に表現に向き合いたいと思案した結果、ジャニーズ事務所から巣立つという選択になったのだろう。ファンからも「この人はアイドルやプレーヤーである以前に根っからのクリエイターなんだと思う」「本当にカッコイイ」「これからが楽しみになる言葉」といった共感の声が寄せられている。

 退所後は表舞台から身を引いて裏方に転身するという情報もあるが、長瀬の母親が週刊誌の取材に「裏方にまわるという報道が出ていますけど、そんなことはないと思います」と答えるなど、どのような活動となるのかは現在のところ不明。好評な俳優業の継続や封印していた音楽活動の再開なども期待できるだけに、ジャニーズの看板を外した彼がどんな活躍を見せてくれるのか注目したい。
(文=斉木順)

<ライタープロフィール>
 雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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