女優でモデルの菜々緒が昨年12月28日発売の女性ファッション誌「MORE」(集英社)に登場。声優として参加した、今年1月と2月に前後編で公開予定の劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』について語り、ファンの期待を煽ることになった。
原作漫画の連載がスタートしたのは1991年。以降、さまざまなメディアミックス展開で多くの女性の心を掴んできた同シリーズ。現在32歳の菜々緒も影響を受けたらしく、「大ファン」だという。
そんな菜々緒が今回演じることになったのは、主人公たちの前に立ちはだかる『新月の闇の王国の女王』ネヘレニア役。これまで数々の悪女キャラを演じ、確固たる地位を築いてきたが、それらの経験が「この作品につながったと思います」と語るなど、今回の役を“集大成”と位置づけているようだ。
ビジュアル面で妖艶な雰囲気が似ていることを含めて原作ファンからも「ハマり役」だと太鼓判を押され、「新たな代表作になるのでは?」と熱視線が注がれている。
また、1月12日からスタートする連続ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)では、ドSなキャラを演じるため、こちらも真価を発揮することになりそうだ。
持ち味を活かした役どころが続き、今年ますます活躍が期待される菜々緒。その一方で、19年10月期に放送された連続ドラマ『4分間のマリーゴールド』(同)で清楚系ヒロインに挑んだものの、視聴率は全話平均で7.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低迷したことから、ネット上では「イメチェンに失敗」「結局、悪女キャラ頼み?」などと揶揄する声も飛び交っている。
競争が激しい芸能界において、特化したポジションをひとつ確立するだけでも困難なこと。不得意なことにはさっさと見切りをつけ、自分の強みを追求することも、ひとつの手なのかもしれないが……。
(文=大西かずや)
<ライタープロフィール>
大学卒業後、広告業を経てライターに。映画、ドラマ、音楽、その他諸々についてWebメディアを中心に執筆を手掛けている。