雨上がり決死隊の宮迫博之が、28日深夜に放送されたバラエティ番組『クイズピンチヒッター』(フジテレビ系)にテレビ電話で生出演。昨年6月24日に闇営業問題で謹慎処分を受けて以来、553日ぶりの“地上波復帰”を果たした。本格復帰への第一歩になるかとみられたが、ネット上の拒絶反応はまだまだ強いようだ。
同番組は、解答者たちがSNSなどを駆使して自分以外のピンチヒッターに答えてもらうというクイズ番組。「この人物は大物だと思う知り合いと繋がってください」という問題で、解答者のロンドンブーツ1号2号・田村淳が宮迫に電話をかけた。
宮迫が「前まで司会やってた、裏番組の『芸人報道』見てました」とテンション低めで登場すると、司会の東野幸治は「お前、あんだけ『地上波出たい、出たい』と言ってて、なんでそんなテンションやねん」とツッコミ。それに宮迫は「こんな形でネットニュースにのりたくない」とコメントし、笑いを誘っていた。
東野が「一瞬だけ『宮迫です!』ぐらいやっとこか」と振ると、宮迫はテレビ電話に切り替えて「どーもー、宮迫です!」と得意のポーズを披露。久々の地上波メディアへの顔出し出演が実現した。
これに田村は「これは加地さん(『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のプロデューサー)に怒られる。やっぱり『アメトーーク!』(での復帰)がいいですよね」と心配そうな様子だった。しかし、宮迫は「お世話になってる先輩が出てる番組だからいいですけど」と返し、加地プロデューサーからも「いい復帰のさせ方だったよ」と田村に連絡があったことが明かされた。
宮迫は闇営業問題のゴタゴタで昨年7月に吉本興業から契約解除され、今年1月からはYouTuberとして活動している。瞬く間に人気YouTuberになったものの「テレビに戻りたい」とたびたびこぼしており、その復帰の場は相方・蛍原徹と司会をしていた『アメトーーク!』になるとみられていた。しかし今回、東野や田村のサポートによってテレビ電話でフライング気味の復帰となったようだ。
思わぬサプライズに視聴者も沸いているかと思われたが、ネット上では「正直もう過去の人だよね」「探りを入れてる感じがイヤ」「個人的に見たくない」「YouTubeだけで十分でしょ?」などと厳しいコメントが続出。「アメトーーク!もホトちゃんとゲストだけで上手く回ってる」といった声もあり、拒絶反応の強さをうかがわせている。
さらに、今回の出演が本格復帰へ向けた観測気球として捉えられたことで印象が悪くなっている面もあるようだ。
果たして、これが本格テレビ復帰への第一歩となるのか、アンジャッシュ・渡部建の会見のように逆に復帰を遠ざけることになるのか。『アメトーーク!』を放送しているテレ朝がどのような判断を下すのかといった部分も含め、来年早々にも何かしら動きがありそうな気配だ。
(文=斉木順)
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