中村倫也&森七菜がひたすらイチャつく展開! スイーツ業界が舞台の意味なし?『この恋あたためますか』最終話への声

佐久間泰造

 若手女優の森七菜が連続ドラマ初主演を務める『この恋あたためますか』(TBS系)の最終話が12月22日に放送され、平均視聴率は11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。全話最高の数字をマークし、有終の美を飾った。

 業界最下位のコンビニ『ココエブリィ』の商品部スイーツ課に勤める井上樹木(森)は、元社長の浅羽拓実(中村倫也)に片思いを抱き告白するも撃沈。その代わりに、“クリスマスまでに樹木にとって特別な人になる”と宣言し、告白してきた同僚の新谷誠(仲野太賀)との“仮交際”を始めた。

 すると今度は、浅羽が樹木の天真爛漫な魅力に惹かれることに。そして、樹木が新谷に“交際するか否か”を伝えようとした瞬間、そこへ浅羽が登場して、ふたりの間に割って入るカタチで告白したところで前回は終了となった。

 今回の冒頭、樹木は一応、新谷と浅羽、どちらと交際するか悩む“ポーズ”をとっていたものの、心の中ではすでに決まっていたらしく、新谷が自ら身を退いたことで心おきなく浅羽のもとへと向かい、そこから放送の三分の二はイチャつきを見せつける展開に。これに対し、ネット上では「三角関係がこんなにあっさり解決するなんて、見ごたえがなさすぎる!」「浅羽は色ボケしすぎでしょ」などと揶揄する声が飛び交ったようだ。

 また今回の後半部分では、幼少期にクリスマスケーキをつくったものの、帰宅すると両親がケンカしていて、その争いに巻き込まれてケーキを床に落としてしまい、それ以降はスイーツが苦手になってしまった、という浅羽の苦い過去を払拭すべく、樹木が新たなケーキづくりに勤しむ姿が流れた。

 しかし、そのトラウマのエピソードがあまりに薄すぎたため、「スイーツに絡めて無理やり過去の話をつくったようにしか思えない」と、こちらに対しても否定的な声が寄せられることになってしまった。

 それだけでなく、前半はスイーツ開発の様子が描かれていたものの、後半は恋愛ばかりに焦点が置かれたため、「てっきりお仕事ドラマなのかと思って肩透かし食らった」「スイーツ業界を舞台にした意味ってあったの?」などと、ドラマ自体に疑問の声も少なくない。

 同ドラマの放送枠は、2016年10月期に放送された新垣結衣主演のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のヒット以降、ライトな恋愛モノが多くなってきた印象。次クールの上白石萌音・主演作『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』も同じ路線のようだが、一部ドラマウオッチャーからは「安っぽい」「シチュエーションを変えただけで展開は一緒」といった批判も上がっているだけに、この傾向が続けば“視聴者離れ”が進むことになるかもしれない。

文=佐久間泰造

<ライタープロフィール>

高校卒業後、劇作家を目指し上京。舞台、映画、ドラマのレビューを中心にエンタメ系ライターとして活動中。メタボがちょっぴり気になる30代独身男。

 

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