大晦日放送の『第71回NHK紅白歌合戦』に初出場する女性2人組のメタルダンス・ユニット『BABYMETAL』。結成10周年のメモリアルイヤーでの悲願達成にファンから歓喜と祝福の声が寄せられている。
ところが、12月15日に発売されたアイドル誌「EX大衆」(双葉社)によれば、2016年の落選は「完全に事務所の戦略ミス」とのことで大きな波紋を呼ぶことになった。
この“戦略”とは、紅白に存在しているとされる“事務所枠”に関するもので、同誌によるとBABYMETALが所属するアミューズには3つの枠が割り当てられているとのこと。
同事務所には福山雅治、星野源、Perfume、ONE OK ROCKといった人気アーティストが所属しているため、アミューズが若者に人気のあるBABYMETALの出演を“餌”に枠の拡大を狙ったそうだが、この“裏取引”にNHKが乗らなかったことで「BABYMETALは落選した」というのだ。
同ユニットは世界ツアーで多忙を極め、『メタル』というジャンルがお茶の間に浸透しづらいこともあり、これまでファンの間では「あえて出場を辞退したのでは?」との説も飛び交っていたが、同誌による疑惑が真実だとすれば事情が変わってくる。
4年前の16年は、4月に世界同時リリースした2ndアルバム『METAL RESISTANCE』が各国のヒットチャートを席巻するなど、国内外でブレイクした記念すべき年。それだけに、『紅白』への出場資格は十分にあったことだろう。
さらに、18年に脱退したオリジナルメンバーのYUIMETALもまだ在籍していたため、「あのとき出場が叶っていれば……」と悔やむ声や「事務所の序列で落選するのはおかしくないか?」と怒りの声が寄せられてしまっているようだ。
一方、NHKによる“出場枠の設定”疑惑については、ジャニーズ事務所が昨年の5枠から2枠増え、白組21組中7組を占める過度な状態になっていることから、「ジャニーズ祭りなの?」「忖度しすぎだろ!」などと、こちらも不満が噴出してしまっている。
そのジャニーズの中には「歌唱力不足なのでは」と指摘されるメンバーも少なくない。それだけに、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやメタリカなど、世界的なロックバンドのツアーに同行し実力を磨き続けてきたBABYMETALによる“公開処刑”がネットを賑わせることになるかもしれない。