『紅白』トリ選び難航で… 松任谷由実の「企画枠でトリ」の“特別要求”にNHKが逡巡

編集部

 今年も残すところ一カ月を切ったが、大みそか恒例のNHK『紅白歌合戦』の“トリ選び”がいまだに難航している。そんな中、歌手の「ユーミン」こと松任谷由実の特別企画枠での出場が内定し、松任谷が自ら「トリに出たい!」とNHK側に要求したと報じられている。

 当初、今回の白組のトリ&大トリは年内いっぱいでグループ活動を休止する嵐、紅組は昨年もトリを務めた実力派シンガーのMISIAでほぼ確定と早い時期からいわれていた。

 ところが、嵐は同日に生配信のラストライブの開催を決定し、今年の『紅白』は午後7時台の中継出演になる可能性が濃厚となったために大トリから除外。一方のMISIAは、11月中旬に報道番組のロケで落馬して全治6週間の大けがを負い、こちらもトリの大役を務めるのは難しくなった。

 現在、白組のトリはMr.Children、ゆずの2組が最有力になっているが、紅組は選定のメドすら立っていない状況だという。

「デビュー40周年の松田聖子を有力視する声がありましたが、聖子は大みそかに日本武道館でカウントダウンコンサートを開催する予定。おそらく『紅白』は中継出演となるため、トリを務める可能性はほぼない。大御所の石川さゆりを推す声もあるが、毎年『津軽海峡・冬景色』と『天城越え』の繰り返しなので新鮮味がなさすぎる。NHK側も頭を抱えている状態のようです」(芸能ライター)

 そんな中、発売中の「女性自身」(光文社)によると番組を盛り上げる“救世主”として松任谷の特別企画枠での出演が内定したという。だが、若干“困った救世主”のようで、同誌によるとNHKの苦境を知ってか知らずか、松任谷が「トリに出たい!」と要求しているというのだ。

 もちろん、松任谷ほどの実績と人気の持ち主ならトリの資格は十分。しかし、特別企画枠の出演者がトリを務めることはほとんどないため、NHK側が“特別待遇”の要求に困惑しているようだ。

「NHK的には、通常の出演者ではなく『特別企画』枠を用意した時点でユーミンに礼を尽くしたことになる。それに加えて、異例の『特別企画枠でのトリ』の要求まで呑んでしまうと権威にかかわりますし、他の出演者から不満の声が上がる可能性がある。ただ、紅組のトリ選びに苦慮しているのも事実であるため、判断が難しい状況となっているようです」(同前)

 12月1日にニューアルバム『深海の街』を発売し、そのプロモーションも兼ねて例年になくメディア露出を増やしている松任谷。今年の活動の集大成として「紅組のトリ」を要望するのは理解できるが、ネット上では「曲はいいけど昔から生歌が不安定」「ほんとに『私をトリにしろ』なんて言ったなら幻滅」といった批判的なコメントが目立っている。

 松任谷、NHK、視聴者……それぞれの思惑が交錯している状況だが、果たして注目の紅組のトリを務めるのは誰になるのだろうか。

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