また、相手役に佐藤を起用するというキャスティングは満島が提案したとのこと。王道ラブストーリーをほとんどやったことがない満島は「ドキドキする新しいキャスティングがいい」と考えて佐藤の起用を進言し、それにスタッフが賛同したことで実現したという。
作品を生み出す「衝動」を重視するのも、出演者のひらめきによって相手役が決まるというキャスティングの経緯も、どちらも地上波では難しいことだ。
「地上波ドラマでは、先に主演クラスのスケジュールを押さえて後から題材を決めることがよくあります。キャストありきで作品が制作されるため、まったく作品や原作のイメージと合わないことが多々ある。一方、今回のドラマは先にコンセプトや脚本があり、それに合うキャストをじっくり考えて当てはめていくパターンなので間違いがない。満島さんがスタッフの熱意にほだされたというのも、そういった部分が大きかったのでしょう」（芸能ライター）
一部では「First Loveは、年上男性に憧れる女の子ってイメージだからちょっと違う」「30代のふたりで初恋がテーマってどうなの」「満島ひかりと佐藤健ならヒューマンドラマ系が良かった」といった疑問の声も上がっているが、丁寧に練り上げられた脚本を基に十分なスケジュールをもって制作されることから、おそらく的外れな内容になることはないだろう。
コロナ禍の影響もあって制作費の下落が激しくなっている地上波ドラマに比べ、Netflixは予算が潤沢でキャストのギャラを心配する必要もない。共演陣もかなり豪華になることが予想され、本作が地上波ドラマの息の根を止める可能性すらありそうだ。
