正式デビュー前にもかかわらず人気沸騰中の9人組ガールズユニット・NiziU。12月2日に予定されている1stシングル『Step and a step』（Epic Record Japan）のリリースに向け、ファンのボルテージが日に日に高まっている。
今年6月末にYouTube上で公開されたプレデビュー曲『Make you happy』のMVは1.7億回再生数を突破（11月27日現在）し、大みそかに放送される『第71回NHK紅白歌合戦』への出場も決定。異例ともいえる注目度と期待の高さだが、人気爆発のキッカケとなったのは、昨年7月から約1年にわたって開催されたオーディションだろう。
『Nizi Project』と題された日韓合同オーディションの様子がHuluやYouTubeなどの動画配信サービス上で公開され、汗や涙を流しながら奮闘する参加者の姿に心を動かされる視聴者が続出。メンバーと同じ10代を中心に若い世代の支持を集めることに成功した。
さらに、この審査における“透明性が高い”システムは、1995年から2002年まで放送された人気オーディション番組『ASAYAN』（テレビ東京系）に熱狂した世代も刺激しているようだ。
数々のスターを輩出した同番組だが、特にモーニング娘。に関しては合宿トレーニング中の様子が伝えられたり、NiziUのJ.Y.Park氏と同じく、当時の総合プロデューサーだったつんく♂氏の“カリスマ性”に注目が集まっている点などが共通点といえる。番組が放送されていた頃の初期メンバーのファンを中心にNiziUへの関心が高まっている状況だ。
ただ、この『ASAYAN』を知る世代からはグループ内の“確執”を危惧する声も少なくない。1期生の安倍なつみと飯田圭織が当時不仲であったことや、その安倍と3期生の後藤真希がエースの座を巡りギスギスした関係であったことを、後にそれぞれが暴露しているからだ。
先月23日にはミイヒが体調不良を理由に活動休止を発表し、期待だけでなく不安材料も増しているNiziU。9人そろって笑顔でデビューの日を迎え、さらなる人気アップとなれば良いのだが……。
