年内いっぱいでのグループ活動を休止する嵐が、大みそかに東京ドームで“ラストライブ”を開催すると、11日付の「文春オンライン」(文藝春秋)で報じられた。ファンにとって最高のサプライズとなりそうだが、複雑な事情が絡んでいるために実現の可能性は不透明な部分があるようだ。
記事によると、当初はNHKが『紅白歌合戦』の司会&大トリを打診しており、同番組が活動休止前のラストステージになる可能性があった。だがメンバーの同意を得られず、同日夜に開催される「ジャニーズカウントダウン」(通称カウコン)で後輩らに囲まれながら大団円……という企画も検討されたが、それも保留になっているという。
「もし『カウコン』でラストライブとなると、毎年生中継しているフジテレビの独占になってしまうので他局から不満が出てしまう。ジャニーズ事務所としても、先日開催された『アラフェス』級の莫大な利益を生むであろうラストライブは、無観客の有料配信にしたいと考えているはずです」(芸能ライター)
気になるのは、記事で「東京ドームでラストライブ」と断定されている点だ。例年、大みそかの東京ドームは前述の「カウコン」が開催されている。後輩たちの晴れの舞台を奪うような形はメンバーも望んでいないだろうから、嵐の単独ラストライブをやるからカウコンは別の場所で……とはいかないだろう。
かといって、カウコンに嵐のステージを組み込むのはフジや他局との兼ね合い的に難しい。さらに生中継の場合、無観客開催であっても熱狂的なファンが東京ドーム周辺に集まって「密」になってしまう可能性がある。
「もっとも現実的なのは、先日の『アラフェス』と同様に事前収録したライブをオンライン配信し、終演後の生配信動画にメンバーたちが登場するというパターン。それなら嵐のラストライブとカウコンを同じ東京ドームで開催できますし、NHKの『紅白歌合戦』にも出演できます。ただ、当然メンバーたちにしてみればラストライブは生でやりたいという思いがあるでしょうから、ギリギリまでさまざまな可能性を模索していくことになるのでは」(同前)
本来なら活動休止前のラストライブくらいは「しがらみ」なしでやりたいだろうが、嵐ほどの人気グループとなるとそうもいかないようだ。