QuizKnock代表でYouTuberの伊沢拓司が、10月22日放送の『グッとラック！』（TBS系）に出演。18日に衣料品店への威力業務妨害と信用毀損の疑いで大阪府警に逮捕されたYouTuberの“へずまりゅう”こと原田将大容疑者について見解を述べた。
番組では、“迷惑系YouTuber”の問題に対し、出演者が持論を展開。MCの立川志らくは、「これを見て楽しいなと思う人はいない。ただただ不愉快だし、面（ツラ）見りゃまともじゃないってことはわかる」「非難すればするほど、どんどん炎上して（本人は）うれしいんでしょ。そういう回路になってるから、頭が」と言い放った。
一方、コメンテーターの伊沢は、「原田容疑者自体のチャンネルは作った瞬間にBANされる。YouTubeにはほぼ投稿できなくなっている」と紹介し、「YouTube側はかなり強めの対応を取っているなという感じがしています」とコメント。
原田容疑者については「こうなってしまった以上、もうちょっと止められないですよね。YouTube以外のプラットフォームもたくさんあるので。しかも見る人はいるから。全部無料なので、入っていきやすい」と現状を分析し、「プラットホーム側、動画配信サイト側にも厳罰が科されるようなかたちにして、無料の動画配信サービス全体から追い出していくようなかたちをとらないと、こういうのは減ってこないのかなと。構造的に解決するべき問題」とネットの特性を俯瞰して述べた。
また、原田容疑者を「男っぽくてかっこいい」などと支持するネットの声が紹介されると、伊沢は「皮肉で言っているケースもあるわけですよね、この場合は。それもこれもやっぱり無責任に書き込めるシステムになっている」「フィードバックの質が見えづらいからこそ、YouTuberを加速させてしまう可能性が高いのかもしれない。無料のメディアなのでユーザーが育ちづらい、投稿者も育ちづらい」と問題点を指摘した。
そんななか、この放送の同日、原田容疑者のTwitterが約3カ月半ぶりに更新され、自撮り写真や近況報告などが投稿された。以前に比べ、かなり痩せた様子の原田容疑者は、「様々な条件があるから完全に自由になった訳ではない」「事件や捜査関係については一切話したらダメなので全てが終わり次第説明する」と報告しているほか、「食べた物を毎回吐くので胃液で肺を痛めて吐血する状態」「今は身体を悪くしたから治療しちょる」「今は身体を治したいし一日でも早く社会貢献したい」などと綴っている。
一連の騒動でYouTuberのモラルが問われることになったが、これをきっかけにYouTubeをはじめネットの弱点が改めて注目されそうだ。
