『朝が来る』ケリング“Women in Motion”世界配信

編集部
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『あん』『光』の河瀨直美監督が、直木賞・本屋大賞受賞作家:辻村深月の感動ヒューマンミステリーを実力派キャストを揃えて映画化し、カンヌ国際映画祭公式作品【CANNES 2020】に正式に選出された『朝が来る』が 10 月 23 日に全国公開となります。

 カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーであるケリングが、映画業界における女性の地位の向上や格差是正を目的として開催しているトークイベント「ウーマン・イン・モーション」。新型コロナウイルスの蔓延により開催中止となった第 73 回カンヌ国際映画祭で上映予定だった 56 本のオフィシャル・セレクション【Cannes 2020】に本作『朝が来る』が選出されたこと、生みの親と育ての親、2 人の女性とその母性をテーマにした作品であることから、このたび、河瀨直美監督、主演の永作博美、井浦新が参加しての「ウーマン・イン・モーション」トークイベントが実現した。

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 特別養子縁組により母親になった主人公・栗原佐都子を演じた永作は、「キャリアを積んで、順調な人生を送ってきた女性が、家庭に入り、家族の問題に直面する。仕事は完璧でも家族のこととなるとグラグラと心が揺れる。生きることは、たくさんの決断をしながら“選択”していくこと。女性は特に、結婚してからの方がその決断の場面が多いのではないか。母や妻など、女性は何足ものわらじを履かないとならず、その体力が必要」と、役になぞらえて語った。佐都子の夫・清和を演じた井浦は「妻であり、母である佐都子にどう向き合うかという 1 点に集中し、夫として、父としての未熟さや強さ、それをどう表現し、どう佐都子が返してくれるか。それに対峙する撮影現場だった」と撮影当時を振り返る。

 20 年以上に亘り、世界の舞台で活躍し続ける河瀨監督からは、「1997 年に最年少でカメラドールを受賞した時も、女性であることを特別視され、不思議に感じた。“女性監督”とよく言われるが、これは特殊な表現だと思う。近年、映画や映像業界で活躍する女性は増えてきているが、実際、女性監督が何人コンペに選出されているか…」と、映画業界の現状が語られた。

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 作中で大きなテーマとして描かれる“母性”について聞かれた永作は、「誰にでもあるもの。そこに養子や実子は関係ない。それでも、血の繋がらない我が子を育てる佐都子であった間、どうしても埋められない“隙間”のようなものを、常に心に感じていた」と語る。すかさず河瀨監督が、「ふとした瞬間に(永作が)見せる表情で、それを感じられる。絶対にカットしちゃいけないシーンと思った」と製作時のエピソードを披露。

 女性が担う役割とその現実を映画になぞらえたっぷりと語られたこれらトーク内容は、10 月 20 日(火)日本時間の 17:00 に、世界配信される。ジョディ・フォスター、ダイアン・クルーガー、ジュリエット・ビノシュなど多くの映画人が参加してきたトークイベント「ウーマン・イン・モーション」に『朝が来る』監督・出演者が登場&世界配信決定!

●動画配信の詳細
【日時】
 2020 年 10 月 20 日(火)午後 5:00
 ※以下、ケリングの公式サイトにて配信されます。
【ケリングウェブサイト】
 https://www.kering.com

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